*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「魄阿吽の理念力」のタイトルに 1. 合気道指導演武 2025/1/1                       2. 合気道では何故剣素振りを欠かすことができないのか 2025/1/25 3.合気道開祖の手捌き、足捌き 2025/2/25                        「令和7年のおしらせ」に3月の稽古予定                         稽古の記録 2010/8/15〜2025/3/5

2025年

2月

26日

水曜稽古の記録 「手刀で打つ」と「包んだ魂氣を放つ」との動作の違い

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:吸気で両手を左右に開いて掌を差し上げ天から魂気を受け指先からは空間に魂氣を発していると思うことにする。呼気で腕を畳んで魂気を取り込めたと思うことにする。そこで腋を開いて母指先は側頸に着けて二教の手(陰の陰)で正中胸部を下丹田に母指先を降し魂氣が体軸を降りたと思う、降気。吸気で膝上に両手掌を天に向けて開き、呼気で掌に魂気を包む思いで小手返しの手(陰の陽)のまま正中胸部を側頸まで昇気。一気に昇気と降気。入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表裏。
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し)、転換(下段受け流し)、一教運動裏(上段受け流し)、一教運動表(三角法)、入り身転換・体の変更で正勝吾勝、体の変更・後ろ転換で正勝吾勝、前方半回転連続・一回転、後方回転
  • 坐技片手取り呼吸法:正勝で与えた手は、吸気で体軸を緊張直立して外に開き、膝を同期して開き軸足に交代すると、中丹田の高さから弛緩して腋が閉じて体軸に与る。対側の肩は入り身運動で前方に出す。入り身運動と振り子運動を同時に。
  • 片手取り(鳥船ホーで魂氣を与える)に外転換で非軸足と同期して腋を開き転換の体軸に小手返しの手で与り呼吸投げ/逆半身内入り身で非軸足と同期して受けの前三角へ陽の陰で突きだし対側の継ぎ足は膝を着き、同側の半立ちの膝に魂氣を弛緩して垂らすと呼吸投げ
  • 二教の手で片手取り/諸手取りに入り身転換で三教の手として上腕を水平に受けの中丹田と結び、後ろ転換で軸足交代して非軸足側の手にしたら肘を固定して魂氣を陽の陽で開くと呼吸法
  • 横面打ちに逆半身入り身一足で魂気を陽の陽で抑えに/相半身で同名側の振り込み突きで内入り身転換・体の変更・正勝吾勝、魂氣は外巡りで受けの手刀橈側伸側面を取りの手背で受けの体軸腹側面に返して逆半身外入り身へ(転身)入り身落とし。前腕の屈側を受けの異名側の襟に密着し、手掌を屈曲して異名側の肩へ密着すると継ぎ足で勝速日。受けは取りの背側へ落ちるから取りは相半身で一歩直進する。
  • 交差取りを中丹田に巡って取らせ、弛緩した取りの手根を上から叩き手掌と指を開き、背屈と同時に受けの外に転換(内転換で半身を変えない)して掌屈に戻れば肘を弛緩して伸ばし、下丹田で二教。同側の足を後方に回して膝を着き正座すると体の変更で転換した下丹田へ受けを導き、母指を受けの手首伸側から橈側へ回して矢筈で把持し、対側の肘に置き直して挟み二教裏固め/背屈と同時に近位橈尺関節を回外して陽の陽で尺屈しながら受けの腋に向けて後ろ転換と同時に小手返しの手から二教の手に回内・掌屈で反復後ろ転換して二教の固めを下丹田に巡らせる表。

2025年

2月

25日

合気道開祖の手捌き、足捌き(再掲)

『合気神髄』p105106より

〝五体の左は武の基礎となり、右は宇宙の受ける気結びの現れる土台となる。左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟

〝すべて左を武の土台根底とし、自在の境地に入れば、神変なる身の軽さを得る。右は左によって主力を生みだされる。また左が盾となって、右の技のなす土台となる。これは自然の法則である〟

〝左はすべて、無量無限の気を生みだすことができる。右は受ける気結びの作用であるからすべて気を握ることができる。すなわち、魂の比礼振りが起これば、左手ですべての活殺を握り、右手で止めをさすことができるのである〟

 

〝土台〟を「体軸」、〝左、右の気結び〟を「転換の繰り返し、体軸を交代」に置き換える。

〝すべて気を握る〟〝すべての活殺を握り〟を「魂気と魄気の結びで体軸を作る」に置き換える。

〝魂の比礼振り〟は「体軸を解脱した非軸足側の手」に置き換える。

 

「左の手足は武技に与り、右は天地に結び体軸を成す。左は受けの魂気と結び、右は自身の魂気と魄気の結びで体軸を作る(p70より、左は正勝、右は吾勝)。左と右で体軸を交代すると、後は連続して体の捌きができるようになる。

左の手足で受けと結んで体軸を確立すれば、右の手足は体軸を解脱した非軸足側の手となり、身の軽さを得て受けの体に魂気を響かせ、自身の体に巡って魄気と結び、自身の体軸を確立することができる(p70より、勝速日の基 左右一つに業の実を生み出します)。」

「魄阿吽の理念力」のタイトルより再掲

2025年

2月

23日

天神町道場稽古 両手取りは左右の陰陽の巡りで結び入り身・振り子運動

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け、指先からは下丹田より魂気を発する気持ちで伸ばす①呼気で弛緩しながら腋と肘を閉じて腕を体側に畳んで側頸の高さで手首を掌屈し、次に腋を開いて母指先を側頸に着け、正中胸部を下丹田に降気②呼気で弛緩しながら腕を体側に畳んで手首を掌屈し側頸の高さで母指先を前方に向け、吸気で両手をいっぱいに開いて陽の陰で左右から頭上に円を描くと、呼気で下丹田へ陰の陽で巡る③吸気で両手を膝上に陽の陽で置き、呼気で下丹田に陰の陽(小手返しの手)で結び腋を開きつつ側頸まで正中胸部を昇気、側頸から吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け、指先からは下丹田より魂気を発する気持ちで伸ばす、あとは呼気で肘を閉じて母指先を側頸に着け、正中胸部を下丹田に降気④一気に昇気・降気⑤入り身運動⑥振り子運動⑦両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作剣素振り:自然本体から吾勝・正勝で振りかぶり、さらに半歩進めて正面打ちを吾勝正勝のまま、振りかぶりを非軸足の半歩引き戻しで、繰り返し/勝速日で正面打ち、吾勝正勝で振りかぶり、さらに半歩進めて正面打ちを吾勝正勝のまま振りかぶりを非軸足の半歩引き戻しで、繰り返し

 *振りかぶりの非軸足は軽く半歩出すか半歩引き戻すか

  • 単独基本動作杖操法:左半身振り込み突きから八双返し一歩開いて右半身振り込み突きから八双返し繰り返し
  • 左半身振り込み突き:杖尻を右掌に包んで二教裏の手にして左側頸へ、杖中は左手を尺屈背屈で矢筈(第一指間)に置くと橈側前腕に杖を乗せ、母指先は天を指す。魄気は左半身入り身一足。
  • 左半身八双返し:二教の右手を小手返しの手で肘を開いて杖中の左手は回内して陰で取り(陰陽を逆転)、右足を半歩退いて杖中を後へ移動させ軸足とし、右手掌を相対的に杖中方向に寄せて小手返しの手で取り、杖中の手は開いて手掌を被せた状態から再度小手返しの手に返す(上から杖中を押し払うと掌が天に向く陽に返る)、右手は小手返しの手で握ったまま二教の手に返すと杖先は地を後方へ270度回って天を指し、杖尻は天を前方へ回って小手返しになった左手掌に包まれて側頸に結ぶ、右手は陽の陰で杖中を天に差し上げる。杖先の回転と同時に左非軸足を右軸足に引き寄せて勝速日で左半身八双返し。
  • 右半身振り込み突きへ:左足を一歩後ろに開いて左手掌を側頸上の位置は固定したまま二教の手に返しながら杖尻を包み続けると、杖先は大きく後方から地に降りて前方へ円を描いて振り込み突き右半身。
  • 坐技片手取り二教の手で与えて、小手返しの手(陰の陽)で外に緊張伸展して振り子運動で同側の膝に体幹軸を乗せると同時に弛緩して腋を閉じ体軸に与る。立ち技の後ろ転換近似。
  • 坐技片手取り小手返しの手で与えて、母指先を回外して腋を閉じたまま二教の手(陰の陰)で受けの異名側の襟に前腕を密着してから陽の陰で伸展する。入り身運動。
  • 坐技両手取り呼吸法

 *両手取り鳥船近似で手刀を振りかぶる呼吸法=呼吸法(呼気相の魄気の陰で回内・橈屈・母指外転・背屈)で振りかぶり・手刀ができる

2025年

2月

19日

水曜稽古の記録 二人取りで同名側の手に母指外転で切り返し巡り呼吸法

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:呼気で腕を畳んでから腋を開いて母指先は側頸に着けてから二教の手(陰の陰)で正中胸部を下丹田に降気、吸気で膝上の両手掌を開いて呼気で掌に魂氣を包む思いで小手返しの手(陰の陽)のまま正中胸部を側頸まで昇気、一気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し)、転換(下段受け流し)、一教運動裏(上段受け流し)、一教運動表(三角法)、入り身転換・体の変更、体の変更・後ろ転換、前方半回転連続・一回転、後方回転
  • 坐技片手取り呼吸法:正勝で与えた手を吸気で緊張伸展して外に開き、膝を同期して開いて軸足に交代するとともに腋を閉じて体軸に与る
  • 片手取り非軸足を外に開いて継ぎ足で体を開く隅落とし
  • 片手取り呼吸投げ:与えた手を緊張伸展・一歩退く体の変更(弓を気一杯に引っ張ると同じに『合気神髄』p67)・後ろ転換・弛緩・虚脱、
  • 坐技片手取り二教の手で対側の膝上の掌に受けの手背を巡らせ包むと二教の固めを両膝の間で。
  • 交差取りに掌を包んだまま(広義の陰)小手返しの手(狭義の陽)で中丹田に結んで体軸として受けに対して外転換(単独動作の内転換)で非軸足側に交代して体の変更で膝を畳んで着き、小手返しの手は伸展して下丹田に結び同側の膝に合わせて地を這わして再度体軸に与り、正座して一教運動裏に導き受けはうつ伏せで地に結ぶ。
  • 交差取りに対側の手を受けの手背に被せ外転換で非軸足側とし、掌を開いて背屈・掌屈で下丹田に二教で結び、非軸足を体の変更で後方へ置き換え膝を着くと受けの手背は膝の内側に、正座にて受けの肘は対側の膝の内側に入り、二教固め。
  • 母指先で地を指し魂氣を包んで差し出すと、尺屈で小手返しの手から橈屈・母指外転で掌を開いて第一指間(矢筈)を受けの手首に着け、掌屈して受けの手首を二教の手で取りかえすと同時に体を開く、基本動作。
  • 突きに逆半身で体を開き杖下段返し近似で異名側の手は受けの側胸を突き、同名側の手は上丹田に着けて天地を入れ替え、内入り身一足で天秤投げ。
  • 突きに相半身で振り込み突き、対側は杖尻の手に相当して側頸の高さに置き、突きを払わせて内転換とともに四方投げの持ち方で前方回転、四方投げ。
  • 片手取りに陽の陰(二教の手で掌を開く)で母指外転から矢筈で受けの手首橈側を取り返し、対側の手で尺側から手首を取って受けの手首に両手で輪を作り、振りかぶり振り下ろす。逆半身で振りかぶり、後ろ転換で振り下ろすと四方投げ。
  • 二人取りの同名側の手に、母指を閉じて上丹田に巡って切り返しの呼吸法から二教の手に/母指を外転して側頸に巡る切り返しの呼吸法で軸足側とする後ろ転換から反復後ろ転換で取り返し二教の手で陽に発して振りかぶる。四方投げ。

2025年

2月

16日

日曜稽古の記録 前方半回転の非軸足外転で繰り返し半回転の体軸確立

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:腕を畳んで閉じた腋を開いて側頸に母指先を結ぶと呼気のまま両手を二教の手にして下丹田に降ろす、呼気で腋を閉じたまま母指先を内から前に向けて吸気で両上肢を開き陽の陰で上丹田の前で接して呼気で両手を小手返しの手で下丹田に巡る、吸気で両手を膝の上に広げ呼気で下丹田に両手を小手返しの手にして巡り前胸部を側頸まで上げる昇氣、一気に昇氣と降氣
  • 合気体操
  • 単独基本動作:振り込み突き・横面打ち・外転換・中段返し・上段返し・一教運動・一教運動表・入り身転換・体の変更・三面に開いて後ろ転換・前方半回転連続・前方一回転・後ろ回転
  • 相対基本動作:正面打ち/突きに転換・入り身・入り身転換・外転換から体の開き
  • 片手取り外転換・体を開いて外転換で隅落とし
  • 片手取り小手返しの手で体を開いて二教の手で被せ、陰陽の巡りで一教/二教・外転換で前三角に這わせて固め
  • 片手取り外転換で陽の陽にて掲げ対側で振り込み突きを払わせて陰の陰に巡り手首を取り返し、体を開くと同時に軸足側の鼠蹊部に結んで同名側の手で手背を包み体軸とし、対側の手は受けの手首で伸側に滑らして(陰の陽)膝を着いて軸足に交代するとともに陰の陰に結んで正座すると二教固め
  • 後ろ両手取りに手刀で上丹田に結んで軸として後ろ転換で掌屈して受けの手首を取り返して地は矢筈で手首を取り返して十字投げ

  *巡り(切り返し)で後ろ転換すれば受けの手を上から取り返すことが容易でない

  • 与えた手刀を受けが取らず後ろ両肩取りに、手刀の掌に魂氣を包んで後ろ転換と同時に上丹田に置いて体軸とし受けの眼前で取りの側頸に巡り対側の非軸足をさらに外転して前方回転の軸とし、畳んだ腕を受けの同名側の前胸部、肘頭を開いた腋に着けて軸足交代で呼吸法
  • 諸手取りに剣素振りの体勢で振りかぶり呼吸法:手刀を母指先が地を指す形で取らせると受けは異名側の手で尺側・屈側面前腕を四教、手首を柄尻近似で持つ。回外で母指が天を指す手刀で非軸足と同期して下丹田の前に寄せると母指橈側外転・橈屈・背屈で手刀の振りかぶり。取りの橈側手根は受けの遠位橈尺関節の脇の軟部組織と小指球をすり抜ける

2025年

2月

15日

合気道呼吸法の基本的動作

合気道呼吸法の基本的動作

前腕の回内、回外(遠位橈尺関節)

橈骨手根関節の背屈と掌屈、橈屈

母指の橈側外転

鳥船の魂の比礼振り

 

各種技法

1坐技膝上に置く手背

2坐技手刀で与える

3諸手取り

4片手取り

 

最終姿勢 

手刀の振りかぶり

手刀で突き

 

1坐技膝上に置く手背

1)回内・橈屈・母指外転・背屈 手刀の振りかぶり

2)背屈・回外・母指外転・橈屈 手刀の突き

 

2坐技手刀で与える

 上体の前屈で肘を側腹に触れて離し回内・橈屈・母指外転・背屈 手刀の振りかぶり

 

3諸手取り

1)素振りの正勝吾勝で回外・橈屈・母指外転・背屈 手刀の振りかぶり

     入り身一足から外入り身で呼吸法

2)外転換で回外・橈屈・母指外転・対側の手で三教に持ち背屈 手刀の振りかぶりで三教

 

4片手取り

1)     掌屈で伸側手首を取らせ、外転換で手根の伸展から回外・橈屈・母指外転で対側の手を四方投げの持ち方にして・背屈で振りかぶり四方投げ

2)     背屈で屈側手首を取らせ、橈屈・回内・母指外転・背屈して体の変更(三面に開いて)入り身一足で呼吸投げ、魂氣は陽の陰で中段に発して受けを尺側(刃)に乗せる

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2025年

2月

12日

水曜稽古の記録 右手が陽なら左手を陰、陰陽の手捌きを重ねて体捌き

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け、指先からは下丹田より魂気を発する気持ちで伸ばす①呼気で弛緩しながら腋と肘を閉じて腕を体側に畳んで側頸の高さで手首を掌屈し、次に腋を開いて母指先を側頸に着け、正中胸部を下丹田に降気呼気で弛緩しながら腕を体側に畳んで手首を掌屈し側頸の高さで母指先を前方に向け、吸気で両手をいっぱいに開いて陽の陰で左右から頭上に円を描くと、呼気で下丹田へ陰の陽で巡る③吸気で両手を膝上に陽の陽で置き、呼気で下丹田に陰の陽(小手返しの手)で結び腋を開きつつ側頸まで正中胸部を昇気、側頸から吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け、指先からは下丹田より魂気を発する気持ちで伸ばす、あとは呼気で肘を閉じて母指先を側頸に着け、正中胸部を下丹田に降気④一気に昇気・降気⑤入り身運動⑥振り子運動⑦両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 相対基本動作:突きに外転換・横面打ち入り身転換、正面打ちに外転換・体の開き
  • 片手取りを母指先で地を指して(鳥船のホーで)与え、内を指して陰の陽(小手返しの手)で取らす/外を指して、陰の陰(二教の手)で取らす。手首の伸側から取らせる。
  • 片手取りを陰の陽で与えて陰の陰で取らす、陰の陰で与えて陰の陽で取らす
  • 陽の陽で手首の屈側を取らす/陰の陽で伸側を取らす内巡り/陰の陰で伸側を取らす外巡り
  • 坐技両手取り陰陽の巡りで呼吸法
  • 両手取り伸側で取らせた陰の陽(小手返し)の手を一歩開いて軸とした瞬間対側の陰の陰で取らせた手を後ろ転換で体軸側として、陰の陽の手を非軸足側に転じる、その足先に合わせて広義の陽で魂氣を発すると呼吸投げ
  • 両手取り伸側で取らせた陰の陽(小手返し)の手を一歩開いて軸とした瞬間対側の陰の陰(二教の手)で取らせた手を後ろ転換で体軸側として中丹田に結ぶと上腕は水平に受けの前胸部に密着し、互いの魄気が結ぶと即軸足交代で後ろ転換とともに魂の比礼振りで陽の陽の手にして入り身一足・呼吸法
  • 両手取り伸側で取らせた陽(小手返し)の手を一歩開いて軸とした瞬間対側の陰(二教)の手で取らせた掌を受けの同名側の手に被せるようにして外転換で軸足交代に合わせ、陽の手を二教の手に返して、受けに被せた手はそれを小指球側から包んで剥がすように陽で返すと一教表、対側を陰に返して両手で取り返すと二教表
  • 両手取りを屈側で取らせた陽(小手返し)の手を橈屈で外から陽の陰に返して体の変更で上丹田の高さに掲げると受けの手を伸展させて取りの尺側前腕から上腕に吊り込んで半歩入り身一足で呼吸投げ
  • 両手を陰陽で与えて陽を対側の手に重ねて上段に相半身で与えると一教裏の捌きで受けの手首を取り、対側は陰で上から取らせて矢筈で手首屈側を取り返すと十字投げ
  • 両手取りに二教の手側を軸として入り身転換で対側の手を陽から陰に返して同名側の受けの手に被せて四方投げの持ち方で剥がし取り、解けた手で同名側の受けの手を掬い取ってそれを上にして十字に重ね、下の手を押し下げるようにしてから振りかぶれば、取りの上半身転換のままで受けは取りの周りを巡って十字四方投げで落ちる
  • 坐技両手取り手刀の突きで呼吸法、演武のみ。振りかぶり呼吸法との違いと通底する所作について次回予定。

2025年

2月

09日

天神町道場稽古の記録 手根の伸展が魂の比礼振りの基準

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け、指先からは下丹田より魂気を発する気持ちで伸ばす①呼気で弛緩しながら腋と肘を閉じて腕を体側に畳んで側頸の高さで手首を掌屈し、次に腋を開いて母指先を側頸に着け、正中胸部を下丹田に降気②呼気で弛緩しながら腕を体側に畳んで手首を掌屈し側頸の高さで母指先を前方に向け、吸気で両手をいっぱいに開いて陽の陰で左右から頭上に円を描くと、呼気で下丹田へ陰の陽で巡る③吸気で両手を膝上に陽の陽で置き、呼気で下丹田に陰の陽(小手返しの手)で結び腋を開きつつ側頸まで正中胸部を昇気、側頸から吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け、指先からは下丹田より魂気を発する気持ちで伸ばす、あとは呼気で肘を閉じて母指先を側頸に着け、正中胸部を下丹田に降気④一気に昇気・降気⑤入り身運動⑥振り子運動⑦両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 相対基本動作:①突きに逆半身振り込み突きで入り身一足②正面打ちに横面打ち入り身転換③月の横面打ち入り身転換④振りかぶって突かせ体を開いて魂氣は円に巡る正勝吾勝から入り身一足で正面当て
  • 片手取りに外転換で、剣の柄頭を包む方(軸足側・吾勝)の手ではあるが手刀を作って下丹田の前に置くと、橈屈・母指橈側外転により母指先が人中を指す高さで手根から手背・指先は一直線に伸展したままを意識し、受けの手首との作る角度が眼前で直角を成している。そこに対側の手を延ばして受けの手首に被せると同時に手刀の手根から背屈すると母指先が上丹田に結び手刀の振り被りが成る。結びの線が頂丹田に引かれることで受けは四方投げの体勢で取りの背部を回り、取りの振り下ろしで前方に四方投げが生まれる。
  • 振り下ろしを正勝の方向へ、表。振り被りから体の変更・後ろ転換で裏
  • 坐技膝上で橈骨稜の両手抑えに、回内で受けの迫力を膝から底丹田へ、あるいは上肢から取りの背側を経て腰仙部に落とす。続いて橈屈・母子の橈側外転で母指先が人中を指し、肘から直線をなす左右の中指が眼前で接触する瞬間、手根の背屈で両手が上丹田に振りかぶる手刀を成す。

2025年

2月

05日

合気道が剣素振りを基本動作とする理由

植芝吉祥丸道主の『合氣道』(光和堂)は、〝合気道に対する混乱した概念を改めるよう〟〝極く初心者向きに合気道の何たるかを書いた〟著作である。〝とにかく合気道として世に問うたものは最初のもの〟である、と昭和32年7月に前書きとして記されている。

 

基本動作

そこでは基本動作と基本技法に分けて解説されており、基本動作として、例えば合気道独特の「捌き」「気の流れ」「力の使い方」などを挙げている。

「捌き」には手、足、体の捌きがあり、〝中心の移動により自己の体を捌き、相手を捌いていく〟つまり、〝中心を持って円転滑脱に体を動かしていくこと〟(『合氣道』p93)である。

「気の流れ」とは〝機に応じて〟〝自然に無意識に出てこなくてはならぬ〟〝相手の動きを正しく察知することができる〟〝直覚力〟(同p94)とされている。合氣道の練習においては、前述の捌きとともに重要な一面を担っている、と明言される。

「力の使い方」では、〝自然に、敏活であってしかも素直に、あたかもなだらかな螺旋状円運動のごとき〟(同p99)〝正しい力の入れ方を理解しなければ〟(同p98)ならない、と。

 

呼吸法と禊

次に基本技法として、転換法、基本投げ技、基本固め技、呼吸法の四大部類に分けられた。呼吸法とは、呼吸力養成法であり、気の力のことを呼吸力と呼んでいる。また、呼吸とは、生理的な呼吸にとどまらず〝からだ全体で、天地とともに呼吸することを意味する〟と。そのような呼吸が気力を〝臨機応変たくまずして自然に出し得る〟と説かれている。そして〝自然力の充分なる集中発揮が可能となる〟方法を呼吸法と呼んでいる(同p152)。

〝天地とともに呼吸する〟とは、天の浮橋に立ち(道場に立ち)天地の気に気結びする、と開祖の教えにある、稽古のはじめに行う禊の所作であろう。天から心のたましい魂の気を吸気で掌に受け、地からは肉体のたましい魄の気を足底から腰に受ける。それらは拍手とともに呼気によって下丹田で一つになり、肚ができると思うことにする。開祖は〝立ったならば自分が統一していなければなりません。空気を媒介として統一になるのです。呼吸(いき)です〟(『合気神髄』柏樹社 p101)と言われる。

 

鳥船の足腰

呼吸力を発揮する動作に移ると、まず開祖の鳥船の行である。魂気の珠を包んだ両手が下丹田の両脇に置かれ、右足を軸として直立する体軸を作って〝吾勝〟、左足は非軸足で軽く半歩出して〝正勝〟と呼ぶ(同p6970)。

魂気を包んだ手は母指先で地を指したまま吸気に合わせて前方へ振り出され、同時に軸足を伸展して非軸足は踏みつめ、下腿が直立する。体軸を失って体幹軸が直立し、両足の間に移動する。この姿勢を魄気の陽と呼ぶことにする。

吸気相の終末では静止することなく、つまり息を止めることなく、母指を除く弛緩屈曲した指が下丹田を指して呼気相で巡る。同時に体幹軸も同期して元に戻っていくが、足捌きとしては一旦伸展した足が弛緩屈曲して軸足に戻ることとなる。そこで体軸を再び確立して吾勝となるには、下丹田に巡った魂気が魄気と結ばなければならない。その体捌きは魄気の陰ということになる。陽でホーと振り込み突き、陰でイェイと下丹田に結ぶ。

 

鳥船の手に魂の比礼振りが起こる仕組み

小林裕和師範の鳥船では非軸足側の手はイェイで下丹田に巡るやいなや側腹をすり抜けて軸足の後方へ弛緩して振れる。対側の手もそれに同期して下丹田で魂気を体軸に預けると同時に後方へ自然に振り下ろされる。そこから吸気で前方に魂気を両手で振り込むと、軸足はそれに合わせて伸展され、体捌きと足捌きは魄気の陽となる。つまり、魄気の陰で魂気と魄気の結びにより体軸が確立するのであるが、転換や回転の軸にならなければ必ずしも魂気が丹田・体幹軸に密着し続ける必要はないということだ。

魂気を包んだ両手が下丹田に触れた瞬間すべてを軸足に響かせて体軸とともに地に結んで〝土台となる〟(同p105)。後ろに振れた両手は魄気・体軸から解脱して、〝魂の比礼振り〟(同p108)に喩えられた手であろう。吸気に移行すると魂気を掌に包みながら前方に振り込み突き近似で発するが、母指先は地を指したままであって魂気を空気中に放つことはない。

これも開祖の〝心の持ちよう〟(同p67)であり、動作の成立を裏打ちするのみならず核心を成す思いであると言って良いだろう。

 

単独動作の振りかぶり呼吸法と鳥船

立ち技相対動作の両手取り振りかぶり呼吸法と鳥船は思いと動作が通底するに違いない。魄気の陽で両手刀を差し出し、受けが第一指間で前腕橈側(手刀の峰)を上から押さえ込もうとする。呼気で足捌きと体捌きによって魄気の陰・正勝吾勝とし、両肘頭が下丹田の脇に軽く触れて弾むと同時に両手の回内と母指の反りによる橈屈と背屈で母指先が中丹田から人中を指す。この瞬間、前腕に受ける魄力がすべて項から背、腰仙部を経て軸足の魄気に結んで一体になった、と思うことにする。そのとき尺側前腕から小指球では〝身の軽さを得る〟(同p105)、つまり魂の比礼振りが起こって、掌に天から受ける魂気がそのまま発せられる手刀の刃が生まれる。

手刀の峰には下丹田から母指先を通って背側の体軸に流れる魄気、刃には天から掌に受けた魂気がそのまま小指球を通って刃先から〝蕩々と流れる水の如く断続のない、調子の整った、生き生きした〟(『合氣道』p152)魂気の力が発せられる。単独動作では、はじめ前腕に受けるのは空の気である。

行いは言葉と思いと動作の三位一体であり、思いの裏打ち無き動作、あるいは動作の伴わない思いは行いとはなり得ないことを肝に命ずるべきである。

 

振りかぶり呼吸法と剣素振り

以上の動作で剣を用いれば、入り身一足・勝速日(『合気神髄』p70)で突いて、呼気相の陰の魄気で体軸を吾勝に戻すと同時に手の魂気は肘頭を通して下丹田に巡り、腋が閉じて体軸の魄気と結ぶことで肘頭は体軸から解脱する。正勝である。まさに鳥船と近似するところである。

そこでは手首が軽く回内・橈屈、背屈で身の軽さを得て母指先の反りに合わせて発露する魂気は上丹田に向かい上段に振りかぶる体勢に他ならない。非軸足先と剣先は体軸から解かれて呼気の終末でありながら、魂気の兆が正勝で天を指している。

吸気で母指・示指先に同期して第一指間を通して剣先から前方へ一気に魂気を発し、同時に非軸足先はさらに半歩進めると正面打ち素振りであり、吾勝・正勝つまり魄気の陰を維持する。小林裕和師範の剣振りかぶり面打ち素振りは非軸足を踏み詰めることがない。

さらに、面打ちの素振りから魄気の陽に進めて入り身一足では勝速日となり、初めて合気の剣の残心に繋がる。

 

まとめ 

下丹田での魄気との結びを瞬時に解脱して〝魂気すなわち手〟(『合気神髄』p181)の母指先が、地を指したまま軸足後方に垂れる鳥船と、一方母指先の反りが外転によって人中を指し、そこから体軸の背面に結んで吾勝に、小指球が正勝で前上方に発せられる振りかぶり呼吸法の近似性をまず認識すべきであろう。

振りかぶり剣素振りと入り身一足の面打ち残心は片手取りや諸手取り呼吸法の原型であり、それゆえに原型たる剣操法でなければ意味が無い。

さて、呼吸法には、剣を上丹田に巡らせて切り返し面打ちとする術技に由来する動作もある。軸足側の手で巡る切り返しは振りかぶりと大きく異なる動作である。それについては稿を改めて論じることとしたい。

                               2025/2/5

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2025年

2月

02日

天神町道場稽古の記録 鳥船と剣素振りと両手取り振りかぶり呼吸法

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左:吾勝で軸足、正勝で非軸足。魄気の陽で非軸足を踏み詰め軸足を伸展して体軸を無くし、魂氣を包んで両手を振り出す吸気相(ホー)。魂氣を包んだまま呼気で下丹田に巡らせ正勝吾勝に戻る魄気の陰(イェイ)。このとき魂氣はあらためて魄気と結んで吾勝の体軸に全て預けたと思い、両手は弛緩して後下方に垂れる。この瞬間が〝魂の比礼振り〟と思うことにする。即座に吸気で魄気の陽(ホー)を繰り返す。
  • 坐技単独呼吸法:吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け指先からは下丹田より魂気を発する①呼気で降気(腕を体側に一旦畳んだのち腋を開いて母指先から側頸を経て中丹田、下丹田へと魂気を降ろす)②腕を体側に一旦畳んだまま側頸の高さで母指先が前方を指し(回外)吸気で両手を開いて陽の陰で頭上に円を描くと呼気で下丹田へ陰の陽で巡る③吸気で両手を膝上に陽の陽で置き、呼気で腋を開きつつ魂気の包んだ両手を陰の陽のまま真中で上昇させて母指先を側頸に結ぶ(昇気)と吸気で両手を最大限開いて魂気を天から受け指先からは下丹田より魂気を発し、腋を開いたまま呼気で肘を閉じて母指先が側頸に巡り中丹田、下丹田を経て魂気を降ろすと降気④一気に昇気・降気⑤入り身運動⑥振り子運動⑦両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作剣素振り:正勝吾勝で振りかぶり面打ち、体軸は固定。正勝吾勝を左右で維持したまま上半身転換の後ろ面打ち/正勝吾勝で振りかぶり面打ちの素振りから魄気の陽として継ぎ足で打ち込み左右の足を一つに勝速日。
  • 単独基本動作剣素振り:突いて勝速日・正勝吾勝に戻って振りかぶり・打って勝速日、正勝吾勝に戻って構え・突いて勝速日‥‥「突いて振りかぶり打って」
  • 相対基本動作:剣素振り突いて打ってから、両手取り振りかぶり呼吸法(鳥船の思いと動作に通底する)。魄気の陽で両手を手刀で差し出し(鳥船のホー)受けが両手で取る動きに合わせて魄気の陰(鳥船のイェイ)で腋が閉じると肘が側腹に触れて一瞬釣り合った両者の迫力を下丹田から全て体軸(後の軸足・吾勝)に預けたと思うことにする。同時に橈骨手根関節の橈屈、母指の橈側外転で、一直線となった互いの手すなわち前腕から両者の緊張力の流れが取りの母指先の指す人中に向けて、〝滔々と流れる水の如く断続のない呼吸力・自然力として〟(『合氣道』植芝盛平監修植芝吉祥丸著)注がれ、取りの腋は開いて左右の中指が眉間の前で接触するほどになり、瞬時に両手首を背屈すると両母指先は自身の上丹田に結んで手刀の振りかぶりが成立する。自ずと勝速日の足捌きが成る。
  • 太刀取り:正面打ちに相半身一重身の振り込み突きから体の変更で柄尻の受けの手を三教に取り後ろ転換で向き直って三教決め/入り身転換で四教に取り体の変更で四教決め。いずれも対側の手で柄中を取る。
  • 太刀取り四方投げ二法

  • 組み杖:1、3、10(斎藤守弘師範による)
  • 杖取り呼吸法、逆半身と相半身の二法
  • 杖導き:三教、四方投げ裏

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