*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「魄阿吽の理念力」のタイトルに 1. 合気道指導演武 2025/1/1                       2. 合気道では何故剣素振りを欠かすことができないのか 2025/1/25 3.合気道開祖の手捌き、足捌き 2025/2/25                        「令和7年のおしらせ」に3月の稽古予定                         稽古の記録 2010/8/15〜2025/3/5

2025年

3月

05日

水曜稽古の記録 母指先の種火を生かす返し技の呼吸法

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:吸気で両手を左右に開いて掌を差し上げ天から魂気を受け指先からは空間に魂気を発していると思うことにする。呼気で腕を畳んで魂気を取り込めたと思うことにする。そこで腋を開いて母指先は側頸に着けた二教の手(陰の陰)のまま正中胸部を下丹田に母指先を降し魂気が体軸を降りたと思う、降気。吸気で膝上に両手掌を天に向けて開き、呼気で掌に魂気を包む思いで小手返しの手(陰の陽)のまま腋を開きながら正中胸部を側頸まで昇気。一気に昇気と降気。入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表裏。
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し)、転換(下段受け流し)、一教運動裏(上段受け流し)、一教運動表(三角法)、入り身一足で振りかぶり運動、入り身転換・体の変更で正勝吾勝、体の変更・後ろ転換で正勝吾勝、前方半回転連続・一回転、後方回転
  • 坐技正面打ち一教運動表:抜刀のように正勝で与えた手は、受けの手刀に接する瞬間吸気で陽の陽に開き、同側の膝を同期して軸足に交代すると、受けの眼列の高さから母指先の反りに合わせて巡り、腋が閉じて体軸に与る。巡りに合わせて対側の肩は入り身運動で前方に出してその手は受けの側胸を振り込み突きのつもりで上腕近位を矢筈で母指先方向に流す。入り身運動と振り子運動を同時に。
  • 坐技正面打ち一教運動裏:魂気が包まれた手を与えようとするも受けの手刀が先手にて気遅れを陰の魂氣として上丹田に巡り、同側の膝を閉じて体軸とするやいなや対側の正勝を返し突き近似で発し、逆半身入り身転換にて受けの手刀上腕近位を矢筈で母指先方向に流すと上丹田の魂気は非軸足側つまり正勝となって陽の陽で前方を指す。
  • 坐技片手取り呼吸投げ:鳥船ホーで魂氣を与え小手返しの手に回外して取らせるに肘関節を伸展したまま、同側の膝を外に開くとともに母指先の反りに合わせて外へ円を描き、体軸移動に与ると同時に弛緩する。
  • 片手取り呼吸投げ:鳥船ホーで魂氣を与え小手返しの手に回外して取らせるに肘関節の緊張を解き、腋の閉じた上腕と同側の足腰で軸とし、対側に体軸を移して非軸足にすると、それに同期して体幹・上腕を外に開き、さらに腋を開いて肘を緊張伸展し、即体軸移動(勝速日)とすれば呼吸投げ。
  • 両手取り呼吸投げ:右手が陰の陽(小手返しの手)なら左手は陰の陰(二教の手)で取らせて、陰を下丹田に結んで軸足側として小手返しの手を後方に一歩開いて軸とし、後ろ転換で呼吸投げ裏/陰の陰の入り身運動で呼吸投げ表。
  • 肩取り面打ちに後ろ転換・体の変更・一歩開いて後ろ転換で魂氣を地から天に円を描いて後ろ転換反復で肩の手を下から掬って入り身投げ/円を描いた手に魂氣を包む思いで回外すると伸展している母指と示指の間で受けの手刀を取り返してこの入り身投げに進むと十字入り身投げ。
  • 片手取り二教裏に小手返しの手にして側頸に巡らせて相手の同名側の頸部に昇気呼吸法で返す/前腕が相手の胸に引き寄せ密着させられるとき、その方向に前腕を立てるように回外して手根を小手返しの手(陰の陽)にすると相手の前頸を母指先で横切りしつつその反りを同名側の頸部に沿わせて呼吸法に返す。

2025年

3月

01日

合気道の呼吸法とは

 合気道の「呼吸法」は植芝吉祥丸道主が著書『合氣道』(光和堂)において提唱された、「呼吸力養成法」である。開祖のいわゆる〝魄阿吽の理念力〟であろう。

 それは、呼吸とともに気結びをなす動作そのものと思われる。

 気結びとは魂気・手が接点から線、面、空間へと相手の中に入っていく動作である、と言えよう。掌には魂気の珠が包まれており、結んで吸気で拡げると同時に空気中へ広がると思うことにする。

 植芝守央三代道主は、力を抜く動作ではなく「抜けた」動作である、と著書『合気道 稽古とこころ』のなかで教示されている。

 気結びによって相手の迫力と釣り合っている自身の、魂気と魄気の結びで出来た体軸が、対側の魄気に移った瞬間、体軸から解脱したその魂気・手には〝身の軽さを得る〟のだ。

 とはいえ、受けの手を上げるのではなく手根関節の連続動作によって、上がるのである。つまり、硬直した手刀を振りかぶって上げるのではなく、関節と軟部組織の連続動作によって上がると、振りかぶった手刀ができているのだ。

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