平成22年はお盆の日曜日が稽古日になった。常より私たちの道場では伝統的に自己確立の禊から稽古が始まる。開祖や先達の歴史に思いをいたし天地の魂氣と魄氣に意識を置いて自身の真中に結ぶイメージは、これまでこの時期に各家庭に伝えられてきた習慣と共通するものである。道場に開祖のお写真を掲げ心身を引き締めて稽古の始まる中に、各人日頃の諸々の疲れが中心から洗われて精気の蘇る自覚を得てこそ合氣道の稽古を成す準備が整うのである。
それに引き続き単独動作の呼吸法、合気体操へと続く。さらに、単独基本動作を原則的に一通り行い、その後に相対基本動作へと展開する。後者はその日の稽古に先立ち関連ある基本動作を選択し、必要在る場合は剣・杖を使用するなど合氣道の成り立ちの核心を見失うことのないよう心がけている。開祖の合氣道の確立に伝統の各種武術がどのように生かされているかは開祖ご自身が直弟子に示されたもので、一般の目に触れる形としての操法はまた別物である。真に手ほどきのなかにある妙味こそ、師範が受け継がれ惜しみなく我々に伝えてくださったものである。
1. 杖:突きと巡りの基本
突き3本
2. 杖①から⑧
3. 突き:相半身当て身から四方投げ、
逆半身当て身から三教固め
いずれも杖直突きから受け流し・後方正面打ちへの近似
4. 突き:逆半身横面打ち肩の高さで入り身外転換呼吸法(返し突きから八相の構え、振込み突きに近似)
5. 坐技両手取り呼吸法種々
6. 坐技交差取り二教:陽から陰への巡りと臍下丹田から昇氣の巡りの二種まとめ:杖と徒手の外観の近似点はつまり杖と徒手の厳密な違いに着目すること
*まとめ:杖と徒手の外観の近似点はつまり杖と徒手の厳密な違いに着目すること
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