以上北村・木山両指導員による。
*諸手取りではまず降氣の形で間合いを詰め氣結び寸前の巡りを確実に行うこと。交差取りでも、諸手に比べると軽いけれどこれをおこたらずに。片手取りの場合が基本で、脇の開け閉めは手首の回内・回外の正反対の動作に連なり、内入り身と外入り身に別れる。交差取り・諸手取りの場合は表も裏もいったん降氣の形で脇を十分閉める。
*広義の陰でも母指先は常に回外・内で陽に転じる角度と反りを持っている。また、回外=陰の陰(二教の手)と回内=陰の陽(小手返しの手)はそれぞれ広義の陽に進めると、母指先の方向によって180度の違いが生じる。
*1、2、3、4で。
降氣の形から回外・陰の陽で地に結ぶ手順を、転換(踏み替え)反復の1段階遅れのずれで左右の手で行えば二人取り呼吸投げである。初めの動作が入り身転換で一方の魂氣が降氣の形の陰、他方が陽の陽であり次の動作で陰の陽(降氣の形)となるから、左右同時には行えない。敢えてそろえない方が投げのとき両者の受け身が重ならないから安全である。次回稽古。
*二人取りは、諸手取り相対基本動作(入り身転換)をそれぞれ二人に対して着実に、順番に、より一層厳密に行わないと、技の成立を見ない。結びなくして合氣道の技の成立(呼吸力の発揮)はない。魂氣三要素・魄氣三要素に尽きる。
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