*剣線を外す際は受け流しの陰の魄氣であり、対側足先の前に置く程度が良い。陽の魄氣で大きく踏み出すと、遅い、固い、間合いが詰まり過ぎなど剣の魄氣とかけ離れる。
* 受けの突きには相打ちと後手それぞれで横面打ち入り身・転換が成立する。受けに片手取りを引き出すときこれを突き先手とみなす。陰の陽を下段、陽の陰を中段。
* 取りが受けに対して横面打ち入り身・転換を先手で行おうとすれば、受けは額に陰の陰で愛想し、取り受けが逆転する。一旦下段で片手取りの動作を起こさせ剣線を外してから元の手で横面打ち入り身・転換運動を行う。
*取りが陽の陰で中段に受けの片手取りを引き出す時、額に陰の陰で巡り対側の魂氣もそれに続いて陰の陰で一教運動裏(剣線を外す)にて返し突き近似で逆半身入り身・転換とする。今回は指導演武のみ。
* 前回の横面打ちや交差取りに外巡りで外に払って小手返し/入り身投げと近似。
* 置き換え・踏み替えると受けが半回転導かれる。このとき以下の二点に留意する。
① 側頸の陰の陽の手で取りの側頸に結んだ状態が持続すること。導くときに結びが緩めば入り身は不成立。
② 置き換え・踏み替えるときの取りの目付は基本動作通りに足先方向。側頸の結びを意識するあまり受けに目付が移らないこと。
最後の踏み替えで入り身投げの際も受けの視野に取りの姿は入らない。
*払う、とは相対動作であるから呼吸法としての降氣・外巡りという魂氣の動作のみならず、魄氣の陰(剣線を外す)から陽(半歩の入り身)・送り足(残心)の単独基本動作(入り身運動)が同時に行われる。逆半身入り身運動では魄氣の陰(剣線を外す)のまま陽に進まず軸足とし、後方の足を一歩入り身してから送り足。
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