*片手を吸気で差し出すとすぐ呼気で丹田に巡る。受けに掴まれている腕を丹田に引き戻すイメージではない(合氣体操の最後に上肢を差し上げて手首より先を伸展しながらも脱力して震わせ一気に上肢全体を脱力する動作に近似)。呼気で上肢を陰の陽として丹田に向かい同側の足腰を陽の魄氣で入り身する。外巡りの入り身運動に比べて受けとの間合いは浅い。その分引き続き転換で確実に丹田に結ぶ。
*取られた手を感じながら陰に巡れず一瞬丹田の遥か前で停止して入り身転換しようとする動作は魂魄の結びができず、容易に四教で取りが抑えられる。
*踏み替えは残心・目付を厳密にしなければ受けの足に接触する。後ろ回転が受けを遠ざける。
*受けの手を返し突き近似で中段から丹田に巡る時、魄氣を転換の状態から送り足で(踏み替えず)その場に残心をとれば、受けは取りの後方に螺旋で落ちる。
*相打ちは直突き入り身転換と横面打ち入り身転換、また後手では横面打ち転換と杖巡り転換も突きに対すると同様に対応。
*小学生の部昇級審査(参級):緊張の中、日頃の稽古で培った基本動作を十分にやり遂げたところに価値がある。最近強調している単独呼吸法の一部を体がすでに覚えている。たまたま今日の稽古で取り上げた魂氣の動作を基本技の中でちゃんと左右示している。自分自身をほめてやるに値することであり、努力の積み重ねがその通りの結果を残せるという自信をもってほしい。ということは、一つ一つまだ確実ではない部分に注目して稽古すればまた一層進歩に繋がるわけで、本日参加の会員にも感銘を与える昇級であった。冒頭今日の稽古の要旨に繋がった。
*正勝吾勝勝速日は「合氣道の特徴」に、守破離は「合氣道の理解方法」に掲載
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