- 禊:天地の結び、舟漕ぎ運動、氣の巡り(広義の陰陽)
- 単独呼吸法(坐技):降氣、回外、昇氣、一気、氣の巡り(狭義の陰陽)
- 片手取り呼吸投げ:下段に与えて外巡り腋を閉じて回内・陽の陽で入り身転換・片膝を着いて陰の陽で地に結ぶ。前受け身。
- 片手取り呼吸法裏:下段に与えて内巡り入り身転換・一気に側頸へ結ぶ・踏み替えて母指から側頸の後ろに陽の陽
*側頸に結んだ時、取りの片側の腰・背・肩・上腕と肘は受けの異名側の腹・胸・胸骨上端に密着、踏み替えても離れないこと、前腕が伸びて撓側の前腕が同名側の受けの側頸に接して陽の陽で母指の反りの方向に巡る。後ろ受け身。
- 片手取り呼吸法表:下段に与えて内巡り転換・上体のみ入り身運動・一気に側頸へ結ぶ・母指から側頸の後ろに陽の陽
*裏の入り身転換よりも腰の角度は90度少ない分上体の入り身運動(坐技入り身運動に近似)と首の捻りによる目付の転回で上体は裏と同じ入り身転換を可能としているが、魄氣では転換の軸足は入り身転換のそれに比べ半歩浅い。しかし、次の軸足とする前方の足先は入り身転換のそれに比べて半歩受けに近い。従って裏の踏み替えに代わる後方の足の入り身が肝心。母指と母趾を揃えて送り足・残心で取りの魂氣は陽の陽から腋が閉じて体側に巡る(広義の巡り)から受けは背・腰を取りの背・腰に接する様にして取りの後ろに落ちる。
- 交差取り入り身投げ:陽の陰で中段に差し出し同側の足先で剣線を外して降氣の形・回外・外した足先で軸足を作り後方の足を一歩進めて入り身運動・同側の魂氣を陽の陰で受けの同名側の側頸に結び対側の魂氣は回外して前方を向いた母指先から陽の陰で進め側頸に結んだ手に前腕撓側を当て、取りの両腕が結びそのまま陰の陰で受けの背側・腰・取りの丹田に向かい残心。
- 片手取り小手返し:下段に与えて丹田に巡り取らさず・対側手は陽の陽で取りの正面を守りつつ受けの上肢を外から払いその間隙に横面打ち入り身転換、受けの伸びた手の上から小手返しの取り方で丹田に結ぶ。この時入り身転換の足先を後ろに置き換え同側の手を後ろに廻して魄氣の陰・さらに後方へ置き換えると同時に陽の陰で返し突き近似にて受けの手背に当てる。
- 坐技胸取り二教:三教・小手返し同様母指と他指全体で掴まない。手首・腋は四方投げの持ち方や舟漕ぎ運動の魂氣、狭義の陰陽の巡りに通じる。
- 相対基本動作:突き相打ち逆半身入り身転換、突き後手逆半身転換=片手取り逆半身取らさず転換
*手刀で振りかぶり手刀で切り降ろすと、その際の入り身転換や受けの手を取るか取れなければ昇氣に巡るという一連の呼吸法が成り立たない。魂氣の昇氣・降氣は広義の陰である。手刀は広義の陽であり、狭義の陽でも陰でもない、そのままでは巡りが無いから結びも無い。
*片手取りを陽の陰で中段に出し、陽の陽で取らさず転換すると陰に巡って降氣で受けの手首を小手返しで取る。
*狭義の陰陽の巡りは剣・杖にはない徒手に特有の利点
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