台風の影響で休みとした。
昇段級審査を前にして単独基本動作を振り返ってみる。
単独呼吸法については「合氣道の理解方法」に10/1付けで掲載する。
単独基本動作は魄氣の三要素を単独で行う稽古法であるが、魂氣の組み合わせとしては徒手、剣、杖を用いる。いずれの場合も上肢の動作を現す呼吸法に対して足腰上体の基本動作を指す。徒手による単独基本動作が受けとの間で魂氣の三要素を伴ったときは相対基本動作となる。従って技の成立過程で足腰の動作や上体と目付が単独基本動作から乖離したものにはなり得ないはずだ。
元来剣/杖を用いた単独動作から徒手に移行すれば、武器を持っているかあるいは受けの魂氣と接しているイメージを持ちながらの足腰の動作になる。そのようにしてさらに相対基本動作から技へと進展する過程では魄氣の基本のぶれることは少ない。徒手の単独基本動作を介在せずいきなり相対基本動作や、まして技を稽古するならば、魄氣の要素が剣/杖を用いる基本動作と接点を持つことは困難である。
迷いと悟りを分けるものは稽古の場に限らずごく普通の生活の中にある。
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