*肘と脇を閉じて母指先から反りの方向に魂氣を発する。受けの諸手の上方に取りの魂氣を陽の陽で吸気と共に天から氣を受ける思いを動作する(呼吸法)。順次、肘と脇は中心から開き、伸びる。諸手は、取りの降氣と共に縦に並び、陽の陽で反転して水平となり外側に倒れる。
*以上の三本はいずれも相半身外入身の魄氣で、陰の前足は受けの後方の足に向かう。しかし、魂氣はそれぞれ、正面打ち近似の陽の陰(四方投げ)、陽の陽で受けの前胸部を昇氣で越えて陽の陰に巡る(天地投げ)、陽の陽から陽の陰に両手で氣の巡り(入り身投げ)と、違いがある。この魂氣の多様性が間合いを三つの段階に分けているが、取りの魄氣の陰陽においては違いが無いことに着目。
*正面打ち一教表は相半身内入り身の送り足で逆半身内入り身とするから、内外の違いはあるが魄氣の陰陽の方向は一致している。
平成25年、幸町道場の稽古納めにおいて以下のことを心に留める。
【魂氣・魄氣のそれぞれ三要素と三位一体の体現は単独動作を確立するが、複数の相対動作(技)を成すうえでは、その単独動作上の一致点と、間合い・位置取りでの相違点を明確にすることこそ基本の修練である。】
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