日本武道館も初めてならこの大会も初めて。規模の大きさはただ参加人数が多いだけでなく、演武者の錚々たる顔ぶれにも最高の緊張をおぼえました。
積極的な緊張は、逸る・高ぶるでありますが、今回は正直、消極的な緊張の、不安・気がかりで気持ちも体も硬くなるのがわかりました。本来なら自分の稽古の質と量に自信をもって跳ね返すべきでしょうが、この度はその能力や価値にまで安心できない気持ちにとらわれたようです。
後で聞いたところでは、太鼓の音に合わさず動作に入ったようで、練習の記憶や外からの刺激にも殆ど繋がらず、まるで意識を素通りして勝手に動いて終わったような感じでした。予定の技を滞りなくやり遂げたのか、定かではありませんでした。
ただ、前日単独動作で入り身投げでの一教運動表や、呼吸法の前方回転に限って稽古してもなかなか速さと安定が一致せず、満足できなかったのですが、本番ではそれぞれの残心だけは“良し”と自覚する瞬間が記憶に残っています。むしろ、技が滞れば我に返ったのかもしれません。
良い経験をさせていただき、大阪府合気道連盟の参加者(各道場からお集まりいただいた45名)の皆様に御礼申し上げます。
コメントをお書きください