*陰の陰で額に結んだ魂氣を陰の陽で側頸に巡らすとともに同側の足を前から後ろに置き換えると受けの魂氣と魄氣に結び、踏み替えて陽の陽で魂氣を発して呼吸法。
*額に結んだ魂氣の降氣に合わせて対側の手を振りかぶると、取りの体軸と目付けは保たれ、受けの側頸に陰の陽で振り下ろして丹田に結ぶ。降氣の手は矢筈に開いて差し上げると、取りの丹田にある受けの側頸を中心として、取り返した手首までを半径として前方へ放つと回転投げ。
*体の変更=入り身転換+前の足を後方へ置き換える このとき陽の魄氣とするか、陰の魄氣とするか。以下の①②③を比較する。
①片手取り体の変更で、入り身転換に続き前の足を後ろに置き換え陽の魄氣の半身で(受けに取らせた)魂氣も陽の陽で差し出すと、取りの手を掴んでいる受けは取りの丹田から前方に放たれる。
②片手取り体の変更で、入り身転換に続き前の足を後ろに置き換え陰の魄氣で(受けに取らせた)魂氣を丹田に結んだまま、前の足を逆半身外入り身・相半身外入り身(一教運動表の動作)と進めたなら隅落とし裏。
(表は、与えた手を外巡り・対側の手で直突きして逆半身外入り身・送り足の先を相半身外入り身に進めて受けの後ろ三角で残心とすれば、受けに与えて結んだ魂氣は取りの腰の後ろに結ぶ)
③突きに、横面打ち入り身転換に続き前の足を後ろに置き換え陰の魄氣で(受けの母指球を包んだ)魂氣を丹田に結んだまま、後ろの軸足を後ろ回転の軸足とすれば小手返し。
*体の変更で陽の魄氣と陰の魄氣では基本動作として根本的に違う訳であるから、以後の展開は異なる。前者は受けを前に解き放つ。後者は隅落とし裏や小手返しに連なる。
結論:陽の魄氣でありながら半身ではなく正対して、魂氣を陽で差し出しなおかつ受けを静止させるという、片手取り体の変更の術理と意義については熟慮されるべきである。
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