*入り身・転換は非軸足の置き換え・軸足交代で捻り棒ばねの復元により解かれた非軸足先がその場で踏み換わることで体軸が45度〜180度回る。または復元力で再び置き換えて軸足交代・踏み換わりが連なると回転であり、体軸は360度回る。
*軸足の底は地を45度以上捻らない。
① 降氣の形から陽の陽:脇が開くことはない。丹田から肘・前腕へは体軸を通って魂氣が母指先へ出ると思う。手首が反屈するにつれてむしろ肘が体側から丹田に寄るほど脇は固く閉じる。母指の反りが手掌を開いて陽の陽の魂氣で脇が開く。
② 下段に与えて外巡り・振り子運動で肘を落として(脇を閉じて引き戻すのではなく)、母指先は天に向き受けの手首尺側に母指球が接して、回内していくと陽の陽で手背が受けの前腕伸側に密着する。取りの体軸はさらに入り身運動へ。受けの対側の手が地に着くと、取りは横面打ち入り身運動坐技で魂氣を陰の陽で丹田の前の地に結ぶ。受けの背を覆うように魂氣と魄氣の結び。
③ 下段に与えて外巡り・振り子運動で肘を落として、母指先のみ天に向き受けの手首尺側に母指球が接し、入り身運動で上肢は畳まれて降氣の形と成る。このとき取りの側頸の高さで陰の陽の掌が受けの手首に下から回ってそれを包む。母指球を回外して広義の陽で突き出すと受けの手首を取り返している。さらに手首を伸展して示指球まで直線とした上肢は陽の魂氣が受けのつぼ・脈拍部に示指球を経て響く。片手取りを四教で取り返す。
*昇氣呼吸法を一気で行えば技らしくなる。しかし、自然本体や四股立ちではなく、魄氣の陰から膝と足先を剣線に沿って更に伸ばして一瞬の陽の魄氣で入り身・残心へ。受けは取りの伸展した下肢を滑るように螺旋で背側へ落ちる、と同時に取りの魄氣は陽から軸足交代で残心・魂氣は体側に巡って直立。
*陽の魄氣は入り身・残心という体軸移動への過程であり、陰の魄氣に巡る鳥船とは異なって視認し得るものではない。
コメントをお書きください