*鳥船では軸足交代までは進まない。イェイの陰の魄氣から非軸足の脛までは直立するが、体軸をそれに直結させるまでには至らない。何故脛は直立でなければいけないか。膝が前に出て脛が前傾となれば、体軸は更に前方寄りに移動し、後ろの軸足は伸展して地を踏み続けることが出来ず、離れていよいよ軸足交代で(魄氣の陽から)入り身に移る。すると、継ぎ足とともに両足が一足となって体軸が直結する間に、前方の直立すべき軸足が膝の部分で前後にゆれることとなり、体軸も前方に移動する際、前傾・後傾しつつ前後に揺れることとなる。それは魂氣の巡りにとってすこぶる不都合である。
さらに、膝の突っ込みが、半身において下丹田を内側前下方へ捻る(腰を切る)動作を不完全なものとするであろう。下丹田が地を指さず、空を向くことになる。
*魄氣の陰陽は腰、つまり臍下丹田を前後に揺らす運動ではない。魂氣は前後に陰陽で巡らすが、腰は前後に揺れず、その場で切る。何故なら半身だから。せいぜい45度の捻りを作る。
*体軸は陰で軸足上、陽で両足の間を直立のまま前後に揺れる。