〝合気は禊である〟
〝禊とは天地に結ぶこと〟
吸気とともに天から〝魂氣(心のたましい)〟を掌に受け、地から魄氣(体のたましい)を足底に受け、呼気で丹田にて結ぶことがすなわち合気である。
合気によって改めて活気を自覚し、〝天の浮橋に立つ〟姿となる。
受けに結んだ魂氣と軸足で体軸を確立すると対側の手には陰陽・巡り・結びの魂氣三要素が働き、非軸足とともに合気によって軸足が交代し、体軸は移ってなお確立する。今や受けに連なる魂氣は丹田に結んで体軸上にありながら、それを〝解脱して〟〝魂の比礼振りが起こり〟、〝身の軽さを得た〟手が〝虚空に円を描く〟。
円を描いた手の動作は魂氣三要素の働きで丹田において再び魄氣と結ぶ。合氣によって受けの真中を魂氣が底に抜けて受けは螺旋で落ちる。合気の相対動作によって〝円の中心に武技が産まれる〟、これを〝武産合気〟という。
円の真中は宇宙の中心であって、その根本は愛である。
すなわち、〝武は愛なり〟である。
生あるものを大事にするこころで、〝生成化育〟の生き方をめざすことが合気の道である。つまり、生まれたものどうし、互いに育てあって成長し合い、進歩していくという生き方である。