合気道の根本は開祖の言葉『合気神髄』をおいて他にはない。
〝天の浮橋に最初に立たなければならないのです〟(p26)。
〝魂は天に昇り魄は地に下り〟(p80)、
〝天地の和合を素直に受けたたとえ、これが天の浮橋であります。片寄りがない分です〟(p69)。
〝大地の呼吸とともに天の呼吸を受け、その息をことごとく自己の息にして同化し、魂魄を正しく整える〟(p149)。〝要するに天地の気と気結びすることである〟(p172)。
以上が静止の姿である。
合気の動作とは、すなわち開祖の言葉と想いと動作の三位一体である。
〝禊は合気であり、合気は禊から始める〟(p145)。
〝右足をもう一度〟〝踏む〟、〝自転公転の大中心はこの右足であります〟(p69)。
〝こんどは左足、千変万化、これによって体の変化を生じます。左足を三位の体にて軽く半歩出します。〟〝これが千変万化の無量無限、神変、神秘を表わすことになります〟(p70)。〝また右足は 中略 動かしてはなりません。すべての気を握るのは、この右足 中略 であります〟(p70)。
〝魄を脱して魂に入れば〟〝左は正勝〟〝右は吾勝〟〝勝速日の基、左右一つに業の実を生み出します〟(p70)。
〝左はすべて発し兆し、無量無限の気を生み出すところであります〟。〝魂の比礼振りが起こったら左が自在に活躍します〟(p70)。
以上が動作を生み出す姿勢と仕組みである。
軸足は代わらず体軸の浮動を繰り返す鳥船、軸足の交代による体軸移動である入り身・転換・回転。
軸足交代の連続で体軸から解脱した手は魄氣との結びが解けて、魂の比礼振りが起こると体の変更である。
2020/7/18