天の浮橋に立たされて、つまり左右偏りのない足で天地の気に気結びする姿(画像①)から、軸足を作って同時に非軸足先を剣線上に寄せて軽く半歩出し、同側の手は下丹田に置いて魂氣の珠を包む(第一段階:画像②④)。
非軸足先をさらに半歩出して下丹田から魂氣を足先に合わせて差し出し、母指先を内に巡る(第二段階:画像③⑤)。
開祖は軸足側を吾勝、非軸足側を正勝と比喩される(『合気真髄』より)。
ここから入り身転換は、内股で魄氣の陽の入り身と、45度の捻りで転換と同時の軸足交代による(第三段階)。非軸足に交代して今や前方に位置する足は、入り身で開いた両足間を戻すために軸足側へ引き寄せる動作をそのまま続けて、一歩後ろに置き換えられると体の変更である。
入り身を伴わない体の変更では非軸足を内股で踏んで軸足とし、与えた手を体幹に密着して魂氣を鼠蹊下部に結ぶ。この体軸移動と共に目付けを内に転換し、後方の元の軸足は屈曲したまま非軸足となって地から一歩前に跳ね上げ、交代した軸足の今や後ろに置いて直ぐ再度軸足交代とする。元の半身のまま体の向きは180度変更となる。
2021/2/14