開祖は、軸足として働く魄気と体軸側の魂気の結びを吾勝、対側の非軸足と体軸から解かれた手(魂の比礼振りが起こった魂気)の自由な働きを正勝と呼んだ。そして正勝から軸足交代で魂気と魄気が結び、体軸の移動が確立すること、つまり合気の技が生まれる瞬間を、おそらく勝速日に喩えられたのであろう(『合気神髄』p70)。
魂気の陰陽・巡り・結びと魄気の陰陽・入り身・転換回転が同期しつつ気結びするとき、すなわち魂気が虚空に円をかいて軸足交代・体軸の移動が終ると、その中心に技が生まれることを正勝吾勝勝速日、または武産合気と表現されたものと考えられる(『合気神髄』p65)。
2021/3/18