小林裕和師範の三面に開く
正勝吾勝から片手取りで入り身から魄氣の陽を経て後ろ転換は、半身を換えて正勝吾勝に戻る。与えた手は下丹田に結んでおり入り身転換である。体の変更はそこから前の非軸足を一歩退いて再度軸足交代で元の半身、つまり正勝吾勝に戻る。
いきなりの体の変更では、はじめにその場で前の足を内股にして軸足とし、その踵側へ一気に後ろの足を一歩送り、軸足交代して180度転換する。今や前に位置する足は外股で地から受ける魄氣は三分となる。両鼠蹊上の左右の魂氣と目付はそれぞれ三面に開いている。陽の魄氣ではなく、正勝吾勝でもない。
ところで、前の足先を軸足の前で剣線上に寄せて正勝になれば、受けは前方に放たれる。即座に外転換で隅落とし裏。
または前の足先を180度内股にして軸足交代すれば後ろ転換となり正勝吾勝。後方一回転に相当。昇氣で後ろ転換を反復すると昇氣呼吸法裏。
2023/2/18