魂気の巡りで魄気が軸を成し互いの結びで体軸確立。さすれば対側の手足は自在に働き、後ろ転換(吉祥丸道主のいわゆる上半身転換)を行って体軸が交代するなら、ここに元の半身で吾勝、正勝の動きが成立するわけである。
受けに与えながら陰に巡り、中丹田において体軸の一部となっていた手は転換により身の軽さを得て、自在に陽の陽で発することができる。これらは諸手取り呼吸法の機序である。
与えた手を魂氣の巡りで受けに発して技を生むためには魄気の巡りも必須であるということになる。その動作は吉祥丸道主により体の転換法と呼ばれ、何よりも相手の攻撃線(剣線)を外す目的に叶うものである。体捌きと呼ばれる足腰目付の動作である。
魂気を発して受けに手を与え、その場で同側の足が軸となれば魂気と魄気の結び、つまり合気は成らず、天地に立つべき御柱・体軸は生まれない。頂丹田と底丹田を結ぶ体幹軸は地に屹立することなく、左右の片寄った足に支えられるだけである。そこには体捌きが伴わず、吾勝に支えられた正勝の働きも生まれない。したがって受けに与えた手は自由にならないばかりか、受けの攻撃にたちまち曝されることとなる。
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禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
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坐技単独呼吸法:①降氣(腕を体側にたたむ)②回外③昇氣(腋を開きつつ魂氣の包んだ手を陰の陽のまま真中で上昇させて側頸に結ぶ)④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表裏
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合気体操
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単独基本動作:入り身運動(二教の手、振り込み突き、横面打ち)、中段受け流し突き、下段受け流し転換、上段受け流し返し突き(一教運動裏)、三角法(一教運動表)、振りかぶり入り身運動、入り身転換・体の変更、体の変更(三面に開いて)・後ろ転換(片手取り/交差取り想定で)、前方半回転連続の二法、前方半回転・後ろ回転、前方一回転、後ろ回転
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相対基本動作:片手取り体の変更/片手取り外転換呼吸法二法/片手取り外転換二教呼吸投げ
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交差取り相半身外後ろ回転呼吸法/外転換・外巡り入り身落とし
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諸手取り外転換反復一教表/外転換・後ろ回転一教裏/外転換反復十字投げ
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正面打ち入り身:合わせて当たらず(合気の剣より)/合わせて内巡り外転換入り身/正面打ちに逆半身で合わせて当たらず手刀を畳んで外転換外入り身投げ・呼吸法
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横面打ちに外転換で同盟則の手で内巡りで払い外入り身投げ/三角法で内入り身投げ