〝合気は禊である〟(『合気神髄』p150)
〝合気は禊から始める〟(同p145)
〝今までの鳥船や振魂の行ではいけないのです。日に新しく日に新しく進んで向上していかなければなりません〟(同p101)。
鳥船では吸気で振り出した陽の魂氣が呼気で下丹田に陰で巡る。これは禊の動作であり、相対動作においても呼吸法と呼ばれ、互いの手が魂氣の結びで繋がって同時に取りの各丹田に結ぶと、互いに釣り合って一体となることが感得される。
相対動作の転換法では、それらが取りの体軸を成し、動作の中に統一を含んでいるのである。また、対側の非軸足と、体軸から解かれた手はこの統一のもとに自在に動作することが可能である。
さらに軸足の交代で体軸が移ると、受けと一体となっている手・魂気には〝魂の比礼振り〟(同p149)が起こり、〝身の軽さを得る〟(同p105)。これが〝あらゆる技を生み出す中心である〟ゆえに〝合気道の技は固定したものでなく、臨機応変、自由自在の技である〟(同p108)
「統一を欠く変化は弱く、変化に乏しい統一ははたらきをもたない。
統一と変化とを具体的形体の中に同時にもたなければ形としての意義がない」
富木謙治著『武道論』(平成3年大修館書店)p55より
2024/10/18