2011年
2月
27日
日
片手取り降氣の形(手首を十分屈曲して母指が肩に接するほどに。腋を閉じているから実際には着かない)で母指を前方に向ける(回外)と、受けの手は取りの手を握っていたが反屈となって次に腋が更に開き取りの手背の上に位置する(氣結び)。陽の陰で受けの真中に魂氣を進め、受けが対側手を地に着けて支えたときに陰の陽(小手返しの手)で地に巡る。中段で吸気とともに手を与えて取らせ、呼気(降氣の形から氣結び)・吸気(陽の陰)・呼気(陰の陽)で終わる。
*外巡り二教の手から腋を閉じて外入り身で氣結びする呼吸法と比較稽古。
いずれも呼吸と共に氣結びを行う動作(=呼吸法)の代表的な技法。坐技片手取りで丹田から内巡り入り身運動、外巡り入り身、降氣の形で内入り身は呼吸法の三つの基本。
裏は前方の足を外側方に送り剣線に対して直角に相半身魄氣の陰を維持する。同側の手は受けの腋に直突き、後方の足はそのまま後ろ回転の軸足として襟にある受けの手首を襟と同側の手(直突きの手)で手前から掴み対側の手で受けの手背を覆い、後ろ回転の後踏み替えで戻ると二教裏。
*入り身運動陰の陰で前方の魂氣を丹田に結んでおれば肩取り、袖取りとなり、体側に自然体で降ろしていると胸取りとなる。
*片手、諸手を取らすとき:陰の魄氣。魂氣を陰陽に分ける。差し出した魂氣の巡りに合わせ、前方の足は方向を示して次の軸足とするべく自由に運べる状態が肝要。
自と“合気道の姿”が産まれる。
2011年
2月
23日
水
*魂氣の三要素、陰陽・巡り・結び、の揃わない坐技交差取り二教は真摯に合氣を考えるきっかけになる、重要な基本動作である。固めは別に展開、合氣道独自の技を楽しむことができる。
2011年
2月
20日
日
*投げにならなければ残心で立ち上がったときは受けの手を下から取っているから、陽の陰で天に差し上げ前方に差し出せば回転投げ。立たずに対側膝を外側に着けながら地を外側に陰の陽で小指方向に流し、対側膝上の手掌で受け取ると両膝間で二教。
*杖直突き・巡り・直突き:剣線、入り身運動・送り足・魄氣の陰・陽の手と陰の手の役割
*片手を取らす場合、魂氣を陰の陽の丹田から前方に差し出す時の対側の手は陰の陽で腰に置く。入り身転換で魄氣が転換したときは腰から一気に陽の陽で差し出し、先の手は丹田に陰の陽で結ぶ。目付は陽の陽の手掌に。一教運動のときも陰の手を後ろに結んで対側を陽で進める。自然体で対峙してから半身で動作に入る。このとき魄氣は陰であり、前方の足を踏んで軸足にしてしまうと魂氣も魄氣も停止し、取り自身においても、また受けとの間も氣結びの欠如した動作に留まる。そのうえ対側手が陰で腰に結んでいないなら、魂氣と魄氣の6要素がすべて行われないことになる。基本即神髄美はこれらの要素が満たされて産まれる。
2011年
2月
16日
水
坐技片手取り外巡り降氣の形から陽の陽・入り身運動、
立技交差取り内巡り呼吸法昇氣・脇を閉めて(降氣の形に一致)陽の陽・入り身運動・送り足(一教運動表)
*交差取り呼吸法降氣の形・魄氣は陰(合氣道における立技の核心 合氣道における立ち方 魄氣の表現 参照)、ここから表か裏に別れるが、受けの上肢はいずれにしても陽の陰から陰の陰に向かい脇が□に開いている。上腕に陽の陰で当てた取りの魂氣は舟漕ぎ運動で巡り、同側の腰が受けの脇を埋めるようにしっかり入って密着し、両腕の丹田に結ぶことが要訣。表は相半身入り身運動、裏は逆半身入り身転換で魄氣の陰を十分にやり遂げる技である。表は送り足を伴い裏は後方へ置き換えること。
*技一つ一つを憶える、種類・名称・手順、投げ方、押さえ方…、それが稽古ではない。
野球もテニスもボクシングも、いきなりホームランの打ち方、三振のとりかた、KOの方法を稽古し始めるのではない。歩く、振り返る、立つ、座る、剣の持ち方、振りかぶりの意義、打ち込み、残心など手足腰の単純な動きそれぞれをより大切にして、新たに体に憶えさせ、引き出し連ねるのが稽古であり、そのものが神髄である。そうやって核心を心身に響かせないと、意表をつく変化球をジャストミートできない。
*小中学生でも一つ一つの基本動作をワン・ツー・スリーで実直に繋げると、厳しい技を産むことが実感できる。いきなり技をかけようとしてもそこまで辿り着けない。ワン・ツー・スリーのどこが要か、緩急をどうするか。習熟してもこのステップは消して良いものではない、一呼吸半(陽・陰・陽)で無意識に呼吸法ができているように発展しなければ意味が無い。無意識に息が止まっているようでは姿勢に影響し、身体の中心も抹消も生かされない。技は産まれない。 陰陽・巡り・結び。
2011年
2月
13日
日
幸町道場の稽古に引き続き共通のテーマを稽古
*地は入り身した取りの丹田に結ぶこと。それより下に陽で進めると天の魂氣が巡れないし体軸が前屈となる。(取りの天への魂氣が受けの胸と接すること)
*地は転換した取りの丹田に結ぶこと。(取りの地への魂氣が受けの腰背部と接すること)
*片手取り呼吸法外巡り:片手取り外巡りで二教の手は取りの肘が互いの上肢を結ぶ線の外側。脇を閉めると降氣の形の回外に一致しそこから陽の陰・陽の陽とし天に進める入り身転換で受けの外に結ぶ。隅落としの地に進める入り身/入り身転換と対照的。
*片手取り呼吸法内巡り:片手取り内巡り脇を閉めて狭義の陽で肘が互いの上肢を結ぶ線の内側。陰の陽から陰の陰・回外(降氣の形)さらに陽の陰で受けの内に結ぶ。
2011年
2月
09日
水
*単独呼吸法昇氣では魂氣が中心を昇っていくが、ここでは取りの魂氣が受けの中心を昇っていく。
*片手取り四方投げ:片手取り内巡り昇氣で受けの中心を通って肩の後ろまで進め、受けの開いた脇の下に向けて入り身運動。対側の手で四方投げの持ち方を受けの側頚部近くで行う。初心者にて。相対基本動作の四方投げの持ち方。
2011年
2月
06日
日
*他に、同名側の魂氣を陽の陽として受けの真中に、同側の足先で剣線を外し、その足を軸足として逆半身で入り身
2011年
2月
02日
水
*後ろ回転と入り身転換・後方置き換え・踏み替え、の違い:速さ。魂氣の結びが軸の頂点にある間に一瞬で回転。結びが肩・頰・額と移る過程では後者。
*本日当道場初めての会員の方は、片手を取らせるときの魂氣、取らせてからの巡り、坐技単独呼吸法と相対両手取り呼吸法の同一性。転換と変更(転換・前方の足の後方置き換え・魂氣の陰陽交代)の違い、手刀と接触したときの陽の魂氣による結び:表。陰の魂氣にて接触し対側を陽として逆半身入り身で初めて結ぶ:裏を行った。
初めの30分で行う舟漕ぎ運動、単独呼吸法、単独基本動作や合気体操までが核心であり全てである。後半で行う相対動作といわゆる技で単独動作を確認する。