2012年
2月
26日
日
*受けの腋を開くため取りが自身の上肢をそれ以上に振り上げても十分に開くことは無い。降氣の形から額に陰の陰で結ぶと、受けの上腕は取りの頭部を覆う様に上体と共に釣り上がる。
*稽古の方法からみた技の分類は先手、相打ち、後手。掴み技は全て先手、相打ちは受けの動きに合わせて先手のつもりで横面打ち入り身、杖巡り。後手は逆半身横面打ちまたは杖巡りで外転換、相打ちのつもりで。相半身後手は突きまたは正面打ちに降氣の形で受け流し、横面打ちまたは杖巡りで内転換、横面打ちに振込突き近似で内入り身転換など。
*後ろ回転は入り身転換・後ろに置き換え・踏み替えに比べて足腰を小さく瞬時に転じる。次の陽の魂氣では大きくのびやかに動き残心の間も速く、四方投げ裏、胸取り二教裏など。
2012年
2月
22日
水
*「基本動作の連なり」参照
*諸手取り後ろ回転では軸足の確立と共に魂氣の腰の後ろへの結びが肝要。対側の魂氣は陰で結んだまま丹田に巡り、次に後方への足の蹴上げを置き換え近似で軸足の膝の後ろに擦り降ろす様に着けば次の踏み替えで上体を正すことが可能。前方も後方も回転は陰の魄氣であるから前屈みにならない様に軸を正すことが肝要。
*回転を相対動作へ展開するには、単独動作同様軸足の正しい置き換えと、単独動作にはない受けとの間で魂氣の緊密な結びが不可欠である。
*諸手で取らせた時、陰の魂氣については後ろ回転を反復する間に広義の陰陽の巡りと、丹田と腰の間での巡りに気を配ること。片手取りの後ろ回転、交差取り(後ろ両手取り)の後ろ回転それぞれにおいても、元の陰の魂氣の巡りに留意すること。
2012年
2月
19日
日
*側頸に結んだ時、取りの片側の腰・背・肩・上腕と肘は受けの異名側の腹・胸・胸骨上端に密着、踏み替えても離れないこと、前腕が伸びて撓側の前腕が同名側の受けの側頸に接して陽の陽で母指の反りの方向に巡る。後ろ受け身。
*裏の入り身転換よりも腰の角度は90度少ない分上体の入り身運動(坐技入り身運動に近似)と首の捻りによる目付の転回で上体は裏と同じ入り身転換を可能としているが、魄氣では転換の軸足は入り身転換のそれに比べ半歩浅い。しかし、次の軸足とする前方の足先は入り身転換のそれに比べて半歩受けに近い。従って裏の踏み替えに代わる後方の足の入り身が肝心。母指と母趾を揃えて送り足・残心で取りの魂氣は陽の陽から腋が閉じて体側に巡る(広義の巡り)から受けは背・腰を取りの背・腰に接する様にして取りの後ろに落ちる。
*手刀で振りかぶり手刀で切り降ろすと、その際の入り身転換や受けの手を取るか取れなければ昇氣に巡るという一連の呼吸法が成り立たない。魂氣の昇氣・降氣は広義の陰である。手刀は広義の陽であり、狭義の陽でも陰でもない、そのままでは巡りが無いから結びも無い。
*片手取りを陽の陰で中段に出し、陽の陽で取らさず転換すると陰に巡って降氣で受けの手首を小手返しで取る。
*狭義の陰陽の巡りは剣・杖にはない徒手に特有の利点
2012年
2月
15日
水
*前方回転の軸足(外股)を決めると対側の足は一歩前に蹴上げるが膝をすぐに折り曲げて戻し軸足の膝頭に触れて足先が直下に降りると一旦それを軸足として素早くもとの足先を外転して前方の足先を決める。
*後方回転の軸足(内股)を決めると対側の足は一歩後ろに蹴上げるが元から膝を折り曲げて軸足の膝裏に触れて足先が直下に降りると一旦それを軸足として素早くもとの足先を内転して後方の軸足を決める。
*入り身運動は半歩入り身と送り足で成り立つ
*単独動作での取りの入り身運動で横面打ちは自身の額の陰の陰から丹田の陰の陽へ広義の陰の降氣であり剣/杖巡りの広義の陰の魂氣に同じ。受けの横面打ちは手刀で広義の陽の魂氣。
*相対動作での取りの横面打ち入り身運動は受けの側頭に当て、入り身転換は側頭から受けの上肢を経て取りの丹田に陰の陽。取りの後手・横面打ち転換は受けの側頭には到らない。取りの額に陰で結び一気に丹田へ降氣(単独基本動作入り身運動・横面打ちの魂氣近似)。従って受けが突きの場合必然的にその上肢に降りる(上肢がなければ取りの丹田に陰の陽で結ぶと同時に昇氣で巡って呼吸法)。手刀ではないところの違いを知ること。
2012年
2月
12日
日
*魄氣は陰のまま魂氣は陰の陽から吸気で広義の陽に向かい与える、受けが取ろうと触れた瞬間広義の陽に進まず呼気にて陰の陽で丹田に巡る。同側の足は魂氣に反して膝を十分伸展して受けの真中に向けて軸足とし、丹田とそこに向かう受けの上肢と剣線で作る間隙に同側の腰が入り身・転換すると受けの手は取りの手を掴んだまま取りの丹田に結んでおり、取りの上肢と同側の腰・背・肩は今や剣線上にある。取りの上肢全体に自らの体側が入り身したこととなり、腋は十分に閉じている。受けの上肢と同側の胸は取りの異名側の背・肩・上肢の伸側に密着している。入り身転換である。実際はここで丹田に閉じ込める理由は無く、受けにとってはともかく丹田から離れようとするのが理である。入り身転換で前方に位置することとなった足先を後方に置き換え、魄氣の陽で体の変更を成し魂氣を丹田から前方に陽の陽で差し出すと、取りの背・肩・上肢は半身によって剣線を開けることとなり受けは半歩前方に進み更に後方の足を一歩踏み出し対側の足まで大きく回り込んで取りに向き直る(体の変更)。
*陽の陰で差し出す手に受けが掴もうと触れたとき陽の陽に巡るがまず腋を閉じながら陰の魄氣の前方の足先を外側法に置き換えて受けの真中に向けて軸足を作り、後方の足先を軸足の前、受けに対して剣線の外に置き換え陰の魄氣となり半身は左右転換された。この間受けに取らせた手は陽の陽であり目付は剣線に直角となりその手掌に向かう。対側の手は腰の後ろから同側の足先に合わせ陰の陽でその直上丹田の前にある。
*結んだときは陰の陽から陰の陰に締まる。舟漕ぎ運動の終末動作に一致。
*胸取り転換は2011年8月28日の記録を参照
2012年
2月
08日
水
*受けは片手取りの対側の手で前受け身。投げは結果であり受けの側頭部から地に横面打ち入り身運動で結ぶ呼吸法が主体。受けの魄氣が残れば取りの魂氣は地を対側の足下まで横に這わせ、その膝も地に着けて対側の手掌で受けの手背を包み二教固めに。
*取りは陽の陽であり、前に放たれた受けとの間合いは最大であるから技の基本動作とはなり得ない。体の変更の前段階の入り身・転換こそ丹田の魂氣を内/外/昇氣へと展開して技を産む基本動作であり得る。陰の陽ではなく降氣の形で入り身・転換の場合は、丹田ではなく側頸への結びや、回外から更に降氣で地に結ぶか、上肢の伸展・振り子運動での巡りなど複数の技への基本動作たり得る。
*外転換から陰の陽で側頸に結び入り身と共に陽の陽での呼吸法が一般的
*突きに体する横面打ち入り身転換の形=突きの結びを作ることが肝要
2012年
2月
05日
日
以上多田
以上北村
以上木山
2012年
2月
01日
水
*額から対側の頸に巡る際目付を魄氣の陰の軸足側に向けることで側頸を開く。降氣は真っ直ぐ地に向かう。
*前受け身:左右上肢を陽の陰で両指先で接して輪にする(終始車輪としてイメージする)・半身で輪を剣線に載せる・目付と前の足先を剣線に合わせ前方に向ける・前方の膝を曲げながら軸を移し、車輪を前の足の内側で剣線に接する瞬間目付を内側にそらして車輪は一回転する。後ろの足先から床を離れ、体は剣線上を前に転がる。接地面は後頭・項・脊柱の正中線を避け、車輪の前半部(陽の陰の上肢外側=尺側と上腕)から背中を斜めに通って、左右の背筋・対側の腰・臀部・畳んだ太ももからふくらはぎへと筋肉のクッションで回るようにできている。目付が臍に向かうと後頭部から頸部や背部の正中が地に当たり最も危険。これを避けるための受け身である。危害は真中を逸らし、動作は真中に在る。