2015年
10月
28日
水
以上北村副指導員による。
*表は外転換での前の足を踏んで軸として後ろの足先で逆半身外入り身・その拇趾先に合わせて母指から陽の陽で魂氣を発する。入り身における陽の魄氣の後ろ足は伸展して地を踏ん張るから、足底を地に捻って陰の魄氣の軸足の様に膝が緩むようなことはない。則ち足底を捻る動作は確たる陽の魄氣を動作していない事になり、対側の足先が十分に入り身していないのである。
*裏は、入り身転換の前方の足先が元々そっと地に置かれているだけであるから、それを内股に踏み換えて軸とし、入り身転換の反復により胸は反転して魂氣が体側に巡ることで、残心による自然体の軸が確立する。受けは取りの背側に落ちている。
*片手取り呼吸法裏は入り身転換反復で取りの背に受けの異名側胸を接して向き直る。正面打ち入り身転換反復での入り身投げ裏は取りの胸に受けの同名側の背を接して向き直る。魂氣と同側の足先を揃えて受けの後ろ三角に入ることなく、受けが落ちてから一歩進めて陰の陰の入り身運動残心で終えても良い。
*遠ければ剣線を外した足を軸として逆半身外入り身から一教運動表近似で、回外した魂氣を陽の陰で発して受けの異名側の側頸に橈側前腕を密着し、同側の足先を受けの後ろ三角の頂点で受けの体軸直下に差し出す。残心とともに受けの背は取りの腹側を螺旋で後方に回って落ちる。
2015年
10月
24日
土
*通常は一教運動表を天地投げの魄氣とする。
*稽古では一教運動表の魄氣をあえて外転換・入り身で入り身投げ表を動作した。前者は45度で受けの背面から真中へ進む。後者はほぼ直角で受けの背面から真中へ。それぞれで受けの体軸に結ぶ際の入り身の足先の角度と方向に注意。
*受けの腕に触れても陰の陽で受けの手首から母指球にかけて包めない場合は跳ね上がって取りの側頸に昇氣で結ぶ。陰で振り降りるから跳ね上がる。力んで受けの腕を打ち下ろすと、それだけで魂氣の巡りを失い、以後動作は合氣ではない。巡りの後は魄氣(丹田か体側)に結ばなければ合氣を終える事は出来ない。つまり残心である。
2015年
10月
21日
水
*表は上段に陰の陽で与えて受けが手刀で正面を守った瞬間に陽の陽で発して結ぶ。両手で氣の巡りであるから対側の魂氣は陽の陰で受けの側頸に返し突き近似で結ぶ。魂氣は一教運動裏と同じ。魄氣は一教運動表と同じ。
*裏は一教運動裏で同名側の取りの魂氣は陰の陰で額に結んで入り身転換により相対的に陽の陽となる。対側の魂氣は陽の陰で返し突き近似。額から広義の陽で差し出して受けの手刀を打ち払うのではない。
*受けの手刀に両手で氣の巡りで結び(画像④)陰に巡って手背を包み降氣の形で二教の手にして持つ(脇を閉めて受けの二教の手を固定する)。対側の手は受けの手首を四方投げの持ち方で(鳥船ホー・イェイ)陰の陰に巡ると、捻って折る動作。
2015年
10月
18日
日
*受けは手足腰の一致で前受け身の軸足を元の頂点に作った瞬間回るのも良し。段階的に軸足の無い前回りへ。両足をほぼ同時に地から離れる。
*受けの後ろ三角の頂点に取りの魂氣が抜けて軸足の無い後ろ受け身(伸展した足と畳んだ足が同時に地からの魄氣の結びを失うこと)により取りの背面を螺旋で落ちる。
*取りの前腕尺側が受けの前胸部を押すだけでは受けの後方の足が軸となって後ろに倒れる事は無い。さらに取りが押す事で受けは前の足を畳んで後ろに送って後ろ受け身で倒れることがある。それは呼吸法(呼吸とともに氣結びを為す)の螺旋で落ちる後ろ受け身の方向とは反対である。母指先からの魂氣は受けの側頸に結ばず取りの後方(受けの前方)を向くこととなる。したがって残心が無く、技は生まれない。
2015年
10月
14日
水
*入り身運動は、入り身と送り足による残心。入り身で進めた足の踵に対側の足を送って一足にして軸足を作る。すぐ魄氣を陰として動作に備える静止へと安定する(12日のタイトル)。
*過伸展で反屈の上肢を体側まで一気に巡らせ、残心の両足揃えての軸足とそれに連なる体軸・体側への魂氣の結びは呼吸法の昇氣と両手で氣の巡りを合わせた上肢の動作。
2015年
10月
12日
月
*受けの手首に結んだ魂氣は表が陽の陽、裏は陰の陽で接するのみ。巡って初めて、掴むなり(一教)、降氣の形で寄せるなり(四教)、反屈させて寄せるなり(三教)、二教で回外して突き出すなり(表)。取りが額の前で受けの手首を握ると確実に結びが欠落するし、その前の陰陽・巡りも無い。
*外巡りから陽の陰で母指を受けの上腕外側に着けて母指先の反りに合わせて受けの手首の上面に沿って取りの丹田に陰の陽で巡れば二教表。
*壱級昇級審査評価:軸足と体軸の一体感が目付けに現れ、単独/相対基本動作から技の成立へ、その動作が確実に体得されていることがわかる。
2015年
10月
07日
水
*相対動作一教運動表は陰の陽で上段に与え(画像①)、裏は陰の陰で額に結ぶ(画像②)。いずれも陽の陽に発して対側は陽の陰で、両手で氣の巡り。
*交差取り外転換・降氣の形で上肢を畳むと陰の陽、そこから陽の陽にて発する。母指先から真空の氣に結ぶ動作(画像③)。与えた手首を押さない、脇を早々と開こうとしない。いずれも出来ない動作である。
*裏は陰の魄氣から後ろ回転し、軸足から着いて座れば固め。後方へ置き換えだけで踏み換えせずに座れば取りの上体は屈んで、受けの上肢を地に引き下ろそうとする動作になる。無理がある。魄氣三要素の動作にそぐわない。
*入り身運動:受けの手刀に合わせて異名側の手を体側から額に振りかぶり入り身・同側の半身(はんしん)は打たせて対側を送り足・残心、魂氣は仙尾に陰の陽で巡ると取りの体軸は取りの手刀の外に外れる。
*入り身転換:受けの手刀に合わせて異名側の手を対側から額に振りかぶり入り身・同側の半身(はんしん)は打たせて転換・対側の足先を外に向けて引き寄せ・陰の魄氣、魂氣は陽の陽で足先に合わせて差し出すと受けの手刀の外に並ぶ。