2016年
3月
27日
日
2016年
3月
23日
水
以下は見学・体験稽古の方々へ。
*禊:自然本体と上肢の運動による魂氣と魄氣の丹田での結び。
*鳥船:魄氣の陰陽と魂氣の陰陽の動作による氣結び
*単独基本動作入り身転換:魄氣の陰陽・入り身・転換と魂氣の陰陽
*動作の基本は直立二足歩行。つまり軸足の交代。軸足は一本である。ところで、二本の足が一本の軸足となるのは残心。または、軸足がなく、左右対称に体軸を支えるのが自然本体で、いずれも静止の基本である。鳥船や体の変更の陽の魄氣は動作そのものであり、速やかに陰の魄氣や残心に連なって静止する。それに伴って魂氣も三要素で連動し、自身の丹田や体軸に結んで静止する。
弐級昇級審査
手・足・腰・目付け(体軸)の一致は呼吸法の根幹である。つまり、魂氣と魄氣のそれぞれ三要素の言葉と思いをことごとく動作で現すことこそ合氣そのものであり、呼吸に合わせてこれを行うから呼吸法と言う。相対基本動作から坐技、立ち技の呼吸法への展開は緻密さにおいて抜群の評価であった。今後中学3年間で基本技を愉しく修得できるという道筋がついたわけで、それに錬成会、研鑽会への参加という両輪で邁進していただきたい。
*片手取り四方投げ:陰の魄氣で与えた陰の陽の魂氣は外転換で詰めて徒手の鎬で振りかぶる(画像①)。降氣の形から回外して脇を開く、つまり二教の手(画像②)。
*片手取り入り身転換では、左右交互に動作するうち自然本体で与えてしまい、魂氣が陽のまま魄氣の陽で一歩進めて、そのまま軸足が受けの前に作られる傾向が一般によく見られる。その都度陰の魄氣で与えることが要訣であり、基本動作を連ねる際も省いてはならない軸足の確立である(画像③)。
*一教運動の軸足は剣線を外し剣線に戻る、側頸の開放は目付けと上体の入り身運動による、など、自然に表れており、考えずに速やかに動作できることこそ三位一体の取り組みによる当然の成果である。
2016年
3月
20日
日
*降氣の形は脇と肘を完全に閉じて陰とするから腕に受けの力を感じない。脇を開いたとき前の足を踏んで軸足とし、母指先が側頸に結ぶから受けの重さは取りの体軸にかかり、取らせた腕には及ばない。以上は単独呼吸法昇氣を相対動作で。
*目付けが地に向かうと四方投げの持ち方をした取りの手は前方回転の間に頭頂から後頭へとすり抜ける。受けの手は畳まれない。則ち陽で伸展し受けの手も伸展して取りの技は生まれない。
2016年
3月
16日
水
2016年
3月
13日
日
合氣道は開祖植芝盛平翁(明治16年〜昭和44年)が日本古来の伝統武術を究め、さらに厳しい精神的修行を経て創始した現代武道です。
他の武道に比べて際立った違いは、規則や試合で勝ち負けを評価するのではなく、互いをより良く活かす修練をすることを目的としています。
合気道は力を競って技をかけるものではなく、単に技の形を作ることが目的でもありません。剣/杖術に由来する足腰の動作や目付けから、正しい姿勢を維持して真に健康を増進させることができます。したがって、かけ声だけの和合に止まって不本意な怪我や憤懣がつきまとうということもありません。
また、合気道の本質は呼吸の緩急に伴う動作と姿勢に尽きます。古来、心のたましいは天に昇り魂と呼ばれ、体のたましいは地に降りて魄と呼ばれてきました。天地の間には氣が満たされあらゆるものが氣によって成り立っているという想いがあります。呼吸とともに天から上肢に魂氣を、地から足腰に魄氣を受けて臍下丹田(下腹)に氣結びし、さらに相手とも結んだ後、自然体によって技が産まれるのです。
このような想いに裏打ちされた動作ですから、息んで・力んで固まってしまって苦しむということはなく、だからといって単に想うだけで技が出来上がるわけでもありません。緻密で隙のない術理を、愉しく稽古して達成感が得られ、気分を一新して疲労よりも元気を得ることができます。
このような特徴は広く知られるところとなり、現在国内2400カ所に道場・団体があり、世界130カ国に広がっています。
当教室では毎週水曜日の午後7時から、準備体操や基本動作を含めて1時間半の稽古を行い、年間を通して(公財)合気会審査要項に則り昇級昇段審査を実施しています。
本日はこれら合氣に関する用語とその意味、そして対応する一つ一つの動作を実際に示し、日頃の稽古風景を時間の許す限り紹介いたします。
2016年
3月
13日
日
*一教運動表を相対動作のつもりで
*両手で氣の巡りを行うが、くの字で入身運動による軸足の交代(半身の交代)に合わせるとき、陰の陰の降氣の形で上肢を畳み矢筈で母指示指間を開く。同側の足の剣線への置き換えに合わせて陽の陰で発する。対側は始めに陰の陽で上段に与えて陽の陽・陰の陽へと巡っている。
2016年
3月
09日
水
*一教運動表は足先の方向に気を持つこと。
*相半身外入り身の足先が受けの後方(異名側)の足に接する。足先を外すと魄氣は結ばない。一教表、隅落とし、四方投げ、天地投げの魄氣も同じ。
2016年
3月
02日
水
*上段に与えて始まる後ろ両手取り呼吸法は、与えた手を取らせたまま入り身転換で額から側頸に結んで前/後方回転。
片手取りで丹田からの昇氣に比べ、額からの降氣と言えるが陰の陽で側頸に結ぶところは同じである。そこから陽の陽で発して受けの同名側の頸部に前腕撓側を接し、受けの体軸に響いた魂氣は受けの魄氣に結び底を抜いて取りの体側に巡ると残心である。
それに比べて、下段に与えて始まる交差取りは、腰の後ろに結んで相半身外入り身転換とし、取らさずに丹田へ巡った対側の手(陰の陽の魂氣)が昇氣で側頸に結び、陽の陽で発する呼吸法である。
*交差取りは取らさない手を昇氣で陽の陽、後ろ両手取りは先に取らせた手を額から陰の陽で側頸に降氣としてから陽の陽で発する。
技のそれぞれの名称にはそれぞれの氣の想いがあるから動作の微妙な違いが特定される。氣の想いがなければ動作はただ受けを倒すことになるだけでいいのであろう。どこかで窮屈だったり、引っ張られたり、軸足が無いために宙ぶらりんの体軸の周りで手足がふらつく。だから特別固く緊張させる。残心とするべき時に体軸が揺れたりすると、武道らしくないかな?と自問することになろう。フェイントで両手を垂らしてゆらゆらさせるのが格闘技として意味があっても、氣の思いと動作から見て如何か。
*諸手取りは陽の陰で取らすからそのまま外巡りはできない。降氣の形から回外しつつ外巡り。