2016年
4月
24日
日
* 両手は天地に分けて結ぶ。これも杖を両手で取って、単に握って押し引きで前に振っても取れない。“降氣の形から回外”を杖取りでも動作する。足腰は内転換から相半身で内入り身の後、杖を取って両手取り呼吸法近似で杖の真中の手は降氣の形から回外、対側は丹田に結び、体の変更で前方に放つ。
*振り降りた手が受けの手に触れなければ両手共外巡りで逆半身外入り身から相半身外入り身投げ。
2016年
4月
20日
水
*陰の陽で包んだ魂氣を与えて受けの手刀に触れたとき、吸気とともに陽の陽で開く。力む箇所は無いはず。
*指や肘、肩が力んで固くなり、息が止まるのは魂氣三要素を動作しないからである。足腰では、直立二足歩行(軸足の分担)を忘れて両足で常に突っ張って入り身・転換を行えば、魄氣の陰陽が曖昧になり、加えて残心と転換・回転のない動作となる。
*取りは、両足で踏ん張っていると、受けの手首を折り曲げて力んで捻るしかなくなる。足腰の後ろ回転と結べば包むだけで技が生まれる。目付けとともに体軸が中心で入り身・転換・回転すれば肘や肩が突っ張ることはない。
*狭義の陽から陰に巡る緊張伸展の瞬間を含めて力む箇所は無い。
*後受け身は、一方の足を畳んで同側の尻を着き目付けをそちらに向ける。
*前受け身は、半身で立って歩幅を肩幅以上に開き両手で輪を作り、両膝を開いて屈曲していくうちに目付けを内側に向け剣線上を腕の輪が回る。目付けを前に戻すと半身の後ろの足腰が地に着いて腕の輪を作ったまま前の膝を立てている。
2016年
4月
17日
日
*坐技入り身運動は二教の手で丹田に結び上肢全体が胸腹部に密着すると、対側は小手返しの手で腰仙部に密着する。それで両肩が前後に並ぶ。魂氣の陰陽の巡りが入り身運動へ自ずと連動する。両脇を閉じずに肩だけを前後に並べようとすれば体軸の捻れに無理がある。
*相対基本動作坐技片手取り呼吸法の①②を同時に両手で行う
*前の足を後ろに置き換えるとき、所謂体の変更や呼吸投げの多くは陽の魄氣で丹田から魂氣を差し出し、小手返しは陰の魄氣で受けの母指球を包んだ魂氣を丹田に結んだまま後回転に繋がる。
2016年
4月
13日
水
*同名側の手首を取らせて二教の技を施す動作こそ魂氣三要素、陰陽・巡り・結び(単独と相対いずれにおいても)がなければ不可能である。
*体の変更は入り身転換を反復するための動作である。入り身転換は魂氣の様々な形と魄氣の変化(転換・入り身、入り身・転換、前/後方回転などの連動)が技を生み出す上で、共通する最小単位と言って良い動作である(画像)。
*一つの動作を身につける際、その名称(言葉)と意味(思い)をも緻密に規定した上で身体各部の形を整えなければならない。そのようにして働きを持った様々な動作が同期した総体として単独動作から相対動作の一つを生み出し、さらにそれらの繋がりが技の一つを生み出すことになる。つまり、技や基本動作の一連の形を目で見てなぞって自身の体の各部で形を作ろうとしても、術理に裏打ちされた体得とは無縁であるということだ。稽古に限らずあらゆる行いは、言葉と思いと動作の三位一体に他ならない。
*諸手取りでは降氣の形から回外する。太刀取りの呼吸投げと同形である。片手取りでは回外するにつれて受けの手が離れる。それに対して対側の手で上から重ねて包み込むから四方投げの持ち方になる。
2016年
4月
10日
日
山田芳朗師範による指導(於 姫路市総合スポーツ会館)
*武器取り正面打ち/横面打ち:振り上げたところと振り降ろしたところに取りの魂氣の初動がある。前者は表、後者は裏。表は一教運動に入り身・転換、裏は転換・入り身(入り身投げ)または転換・体の変更(小手返し)
*突き止まるところ:転換・入り身または転換・体の変更(小手返し)
*表の入り身、裏の転換では陽の魂氣を当て身として発し、陰の包み込みはつぼを押さえる。
2016年
4月
06日
水
*天地の結び:吸気で両手を広げ、手掌を天に向けて魂氣を受ける。同時に母指先からは魂氣を発していると思う。広義の陽で狭義の陽=陽の陽。呼気で両手を合わせ臍下丹田に降ろすと、拍手の音とともに魂氣が体内に入ったと思う。このとき両足底から丹田に魄氣が上がり丹田にて天地の気が結んだと思う(天地の結びの画像)。
*鳥船:軸足を確立して左右半身を作り、吸気で魂氣を発し、呼気で丹田に巡らす。吸気では魄氣を陽、呼気では陰とする。鳥船である。軸足には魄氣が満ち、魂氣は丹田に巡って結ぶから、鳥船の繰り返しで次第に心身の充実を知ることとなる(鳥船の画像)。
*振り魂によって両手の中に包む氣の玉が転がる動きを思う。静止することで丹田に魂氣の玉が落ち着くことを思う。
*氣の巡りとは吸気で母指先から魂氣が発せられると同時に上肢が伸展し、母指先の反りに従って呼気で丹田に巡ってくることを思い、動作する。両手を水平に動作する。
*降氣:呼気とともに腕を畳んで側頸から丹田に魂氣を降ろす
*昇氣:呼気とともに丹田から脇を開いて側頸まで魂氣が昇る。
いずれも上体の軸を通る思いで。
*一気とは瞬時に呼気と共に昇氣を動作し、吸気で側頸から上肢を開いた後再び瞬時に側頸を経て丹田に巡る動作である。呼吸の緩急と共に、動作の遅速があることを知る。
*呼吸法とは:呼吸とともに氣結びを為す
*気結びとは:相対動作では接点より拳一つ分以上中に入ること
*入り身運動とは:魂氣が丹田と腰仙部に両手で前後に分けて結ぶうちに、丹田に結ぶ手は二教の手として同側の肩を前に進め、腰仙部では小手返しの手として同側の方は真後ろに退く。目付けは前方水平に固定する。
*“両手で氣の巡り”は天に魂氣を発しては丹田に巡る、縦に両手を動作する。右手が狭義の陽なら左手は陰。
*入り身運動とは自然本体から左右半身で入り身の反復。陰の陰、突き、横面打ち、下段受け流し、両手の動きは魂氣の陰陽・巡り・結びを行う。
*入り身転換とは入り身によって半身を左右転換する、すなわち軸足を交代して目付けを水平に反転する。
*体の前方回転とは外股の軸足先を後ろの足が内股で回って軸を交代し、
*後方回転は、内股の軸足踵を後方の足が外股で回って軸を交代する。いずれも三回の軸足の確立で一回転して陰の魄氣の姿勢をとる。
*一教運動表/裏:表はくの字で三角に入り、裏は返し突きでいずれも剣線に向かい受けの中心を打つ思い。
*後ろの軸足と、丹田に結ぶ同側の手と、直立する体軸に前方水平の目付けは、魄氣と魂氣が丹田に結び足底から頭頂まで天地に結んだ手足腰目付けの一致であり、対側の手足は自在に動作が可能となる。
*次回は受け身を中心に。
2016年
4月
03日
日