2017年
2月
26日
日
*魂氣を陽で突き出すときは吸気によって体軸が上体の入り身で一層直立する。鳥船、単独基本動作入り身運動・振込突き、昇氣呼吸法など。
2017年
2月
19日
日
*鳥船は魄氣の陰陽と魂氣の陰陽を働かす動作。魄氣の陰は後ろ足が軸。陽は両足で地を踏み、軸足はない。体軸はいずれも直立し、陽の半身では腰と肩が左右に切れている。しかし体軸は前に倒れない。
*裏:後手を引いて自身の上段に陰の陽の魂氣を結んで鎬を作り、同側の足は剣線を受けの背側へ外して軸足とし、対側の非軸足と魂氣を返し突きで一歩入り身転換すると下丹田に受けの上腕とともに陰の陽で結ぶ。上丹田の魂氣は受けの手首に結んでおり、大仏の手から入り身転換で巡って体側に置く(両手で氣の巡り)。陰の魄氣から前の非軸足を後ろに置き換えて軸足交代し、今や前に在って非軸足となった足先を内股に90度踏み換えて(この一瞬も魂氣は下丹田への結びを解かない)、再び軸として受けの密着した腋と体側に体を預け、後ろの足先を非軸足として外股で目付けとともに回転すると陰の魄氣の前の足となり、後ろ回転が成立する。軸足の膝から地に着いて座り(このときも受けの上腕伸側と共に魂氣は下丹田への結びを解かない)、両手は両膝の上を順次地に結んで振り子運動で固め。
2017年
2月
15日
水
*肘を畳むとき、手の位置を固定して上体を屈めるのではなく、手背を返したときに陽の陰へと肘を伸展しているから上体を立てたまま、陰の陰で取り自身の手を二教の手にする。表は再度母指球を突き出して陽の陰で受けの上肢も伸展する。裏は二教の手にして畳んだ自身の上肢を更に同側の頸部に結ぶ。対側の手で受けの小指球を包み、外れた手で四方投げの持ち方近似で受けの手首を絞り、背側へ更に魄氣の陽で入り身すると受けの手は二教裏に(画像⑦)。鳥船の魄氣で陰に巡って腋を閉じていくと受けは取りの懐に入ってくる。取りの前の非軸足を折って膝を直下の地に着けて更に受けを地に下げて腋の間に詰め込むようにして対側の膝も着くと、受けの上肢全体が中丹田に結び受けは腹臥位で二教固め。
2017年
2月
08日
水
*禊は自然本体から呼吸とともに天地に結ぶ。広義の陰陽、狭義の陰陽いずれにおいても、母指は常に陽である。母指は屈曲しない。常に反っている。
*その場で矢筈を母指と示指から閉じていっても受けの手を取り返すことはできない。つまり小指まで閉じることはできない。入り身とともに中丹田に結ぶと陰の陽で受けの手首を包むことができる。対側の手で受けの小指球を包み母指球は側頸と肩に挟み、陰の陽の手は四方投げの持ち方近似で手首を伸展すると受けの手首を絞ることになり、(手首を伸展したまま)腋を閉じると二教。
*このとき、四股立ちで腰を屈めると受けとの間の結びが緩み、返し技へと移る。腋を閉めるとき同側の膝を地に着き、目付けを上方に残すと体軸は直立を維持し、受けは取りの中/下丹田を地に落ちる。二教は足元に掃き寄せるから、座ると同時に受けの肩口を底丹田に据えることができる。しゃがんで抑えて肩口へと座りに行くようでは固めへの残心が欠如する。
2017年
2月
05日
日
*連続動作の中、両手で杖を持って両足で踏ん張ると杖(魂氣)は働かない。陰陽・巡り・結びは一方が陽なら対側は陰。陰陽を左右で巡らせて結びが生まれる。手の働きは剣も杖も同じということの本体はこの魂氣と魄氣の各三要素である。両手で杖を握り、両足を踏ん張って打突の瞬間は、氣が働かない。合氣の剣・杖には、形をなぞるよりも氣の働きの共通点を動作で体得する愉しさがあるはずだ。
2017年
2月
01日
水
*禊の前に先ず自然本体、天の浮き橋に立つという心の持ち方はこれだと考えている。左右対称の両足で真中の直立する体軸(体重)を支える。両掌を弛緩屈曲した指で包み肩から母指先までは一直線に体側を垂れる。目付けは水平よりやや上を見るように定める。
*一教運動表は近々五級を受ける皆さんを中心に稽古開始前の研鑽が熱心に行われており、ここでは省いた。冒頭、禊にちなんで新横綱稀勢の里の土俵入りニュースの見方について言及し、雲竜型は左/右自然体(入り身転換の陰の魄氣における魂氣の陰陽)、不知火型は自然本体で両手を広げて魂氣を天から受ける天地の結びに由来する、という私見を述べた。
また、元横綱大乃国が指導していたのを思い出して、広げた手が下がらないように助言することの意義を解説した。
合氣道基本動作について、言葉と思いに伴った動作が三位一体として修得されるべきであることを再確認する機会を持った。
*手足腰目付けと四肢末梢まで気の及ぶべき姿に無関心であってはならない。形をなぞる稽古に終始せず、開祖の仰る合氣道の大元に触れて“愉しむ稽古”にこそ多くの時を費やすべきであろう。