2021年
2月
28日
日
*後ろ回転ではなく後ろ半回転で上段返し打ちの形で四方投げ。陰の魄気で非軸足先に魂氣を発して残心。
2021年
2月
24日
水
*体の変更は陰の魄気であり、その直後陽の魄気で魂氣を一気に差し出すから前に回り込む受けを前方へ大きく放ってしかも頸部に魂氣を響かせることができる。一方、体の変更時に魂の比礼振りを起こさず軸足側の魂氣を前に差し出してしまうと体軸崩壊。前のめりで受けにすがる姿勢になる。
*体の変更は技を生む決め手として動作されていることに気付くべきだ。
2021年
2月
21日
日
*二段階で下段に与えて、入り身転換から体の変更/入り身せず後ろ半回転で体の変更(三面に開く)の二法に取り組んだ。理合(開祖の言葉と思いと動作)を熟知して、無意識の合気へと。正勝吾勝勝速日。千変万化、武産合氣。
2021年
2月
20日
土
『合気神髄 合気道開祖・植芝盛平語録』(柏樹社:1990年1月初版)より
〝魄が下になり、魂が上、表になる〟を動作する
〝魄が下になり、魂が上、表になる〟(p13)
〝今までは形と形の物のすれ合いが武道でありましたが、それを土台としてすべてを忘れ、その上に自分の魂をのせる〟(p129)
〝形より離れたる自在の気なる魂、魂によって魄を動かす。(中略) 一切の力は気より、気は空に結んでありのままに見よ。箱の中に入れるな。(中略)気の自由を第一に悟れ。気の流れを知りつくせ〟(p130〜131)
〝合気は禊である〟(p150)
〝魄の世界を魂の比礼振りに直すことである。ものをことごとく魂を上にして現わすことである〟(p149)
上にのせる魂とは、魄氣、つまり軸足の直上ではなく、魄氣と魂氣の結んでいる体軸を基にして、体軸から解かれた対側の手を指しているのではないか。
〝魂が上、表になる〟と言い換えていることを軽視すべきではない。魄の直上であれば体軸に与かる魂氣となって上肢は体幹に密着したままである。手を動かそうとすれば、体軸を壊して魄力そのものが手を遣わすことになる。同側の足が非軸足へと交代する前はその手が軸足側の魂氣であり、足腰と結んで体軸に与っているわけである。そのままで体幹から離して動作させることは出来ない。難場歩きの原理に反するからである。
開祖は合気の動作を言葉と思いで裏付けて普遍化することに傾注され、数多くの説明を残しておられるように見える。例えば片手取り入り身転換で受けに与えた手を下丹田に結ぶと、同側の軸足とともに体軸に与る。これを土台として対側の手足は体軸から解かれているから自在に動かすことが出来る。そこで非軸足を後ろに一歩置き換え、再度軸足交代して体軸を移すと、体の変更である。取り自身の重さはそのまま新たな体軸を経て地に下りる。しかも受けは取りの手を掴む瞬間に自らの魂氣と魄氣の結びを解き、体幹軸が地から遊離して取りの体軸に接着しており、受けの体軸は自身の魄氣との結びを失っている。取りの下丹田の手は体軸から解かれ、受けに連なったまま〝身の軽さを得〟p105て自在に動作できる。
また、体の変更には、取りの前に一歩回り込んで対峙しようとする受けの動きが伴う。すなわち、与えた手は下丹田に置かれていても、取りと合わせて受けの重さを〝忘れ〟る (〝空の気を解脱〟p67する) わけだ。つまり対側の体軸を作る魄氣の前(表)に、丹田から陽で発することの出来る魂氣の兆しが生まれるのであり、〝魂の比礼振り〟p70に喩えられる。
例えば、片手取り体の変更により下丹田で魂の比礼振りが起こった手を外へ巡り、同側の非軸足を外転換で軸足交代すると、腰仙部に結んで一瞬体軸に与っていた対側の手が同側の足とともに受けの外三角に進み、隅落とし裏が生まれる。
交互に軸足の交代が繰り返されると、いわゆる体捌きと言うことになるが、その都度魂氣は体軸の前で自在に働かせることが出来るわけだ。魂氣と魄氣の結びで作られる体軸と、同時に対側の手(魂氣)と非軸足が自在に働く合気の動作は、開祖の所謂〝千変万化〟p70の〝気の妙用〟p85である。
〝五体の左は武の基礎となり、右は宇宙の受ける気結びの現われる土台となる。この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟p105。
魄の上に魂をのせるという表現は、左右の軸足と非軸足、左右の体軸に与かる魂氣(手)と魂の比礼振りが起こった手という概念を抜きには理解できない。軸足が後ろ、非軸足は体軸を解脱した魂氣とともに前、つまり表という解釈に心を留めるべきである。
禊(天地の氣に氣結びする静止と鳥船)、転換、入り身、入り身転換、体の変更、前方/後方回転といったさまざまな動きと一瞬の静止。つまり、体捌きと残心。また、先手/同時/後手の動作、下段/上段に与える手に片手/交差/諸手/両手/後ろ取り、肩取り/二人取りの初動。正面打ち・横面打ち・襟取り・突きに対する理合と気結び。
あらゆる合氣道の動作は〝魂が上、表になる〟
2021/2/20
2021年
2月
17日
水
*一教運動裏や前方回転のそれぞれの非軸足が90度外股で軸足を作る動作は、対側の軸足側の腰を90度内へ捻る動作に連動し、軸足交代確立の直後には対側の足が体軸から解かれて、先に転じた腰に連ねて一歩前方へ逆半身で入る。つまりが非軸足を外股に開くと同時に軸足側の腰を内に捻って、軸足交代が確立する瞬間に後ろの非軸足が一歩逆半身で入り身して返し突きが生まれる。
軸足交代で空いた場所に対側の腰を置き換えてその同側の足が付いて行って一歩踏み込み、それによって手で返し突きを行うようでは速さが生まれない。
同じことを繰り返すだけではなく、〝手、足、腰の心よりの一致〟と右、左のそれぞれの結びと解脱を稽古することが正勝吾勝勝速日に喩えられているに違いない。
2021年
2月
14日
日
2021年
2月
14日
日
天の浮橋に立たされて、つまり左右偏りのない足で天地の気に気結びする姿(画像①)から、軸足を作って同時に非軸足先を剣線上に寄せて軽く半歩出し、同側の手は下丹田に置いて魂氣の珠を包む(第一段階:画像②④)。
非軸足先をさらに半歩出して下丹田から魂氣を足先に合わせて差し出し、母指先を内に巡る(第二段階:画像③⑤)。
開祖は軸足側を吾勝、非軸足側を正勝と比喩される(『合気真髄』より)。
ここから入り身転換は、内股で魄氣の陽の入り身と、45度の捻りで転換と同時の軸足交代による(第三段階)。非軸足に交代して今や前方に位置する足は、入り身で開いた両足間を戻すために軸足側へ引き寄せる動作をそのまま続けて、一歩後ろに置き換えられると体の変更である。
入り身を伴わない体の変更では非軸足を内股で踏んで軸足とし、与えた手を体幹に密着して魂氣を鼠蹊下部に結ぶ。この体軸移動と共に目付けを内に転換し、後方の元の軸足は屈曲したまま非軸足となって地から一歩前に跳ね上げ、交代した軸足の今や後ろに置いて直ぐ再度軸足交代とする。元の半身のまま体の向きは180度変更となる。
2021/2/14
2021年
2月
10日
水
*魂氣・手を与える術理は合気の剣素振りにある。剣を振ることの意義はここにある。
2021年
2月
07日
日
*入り身転換と後方半回転からのそれぞれの体の変更で手の形の多様性、魂氣の置きどころと陰陽の必然性を知ること。
*入り身転換は基本動作を忘れず目付を充分転換する。体の変更では一歩後ろへの置き換えに、腹を窪ませて背を曲げ、手元に眼をやるという動作は禁物である。次の後ろ回転の軸足・体軸を作るために。「後ろ回転では足元を見ない」
2021年
2月
06日
土
非軸足側の手を受けに与えて片手取り入り身転換を行なうと、交代して軸足側となった魂氣は陰の陽(小手返しの手)で下丹田に結び体幹軸に与る。軸足には魄氣が伝わって下丹田に結んでいると思うことにする。同側の魂氣と魄氣は互いに結んで体軸を確立するから、魂氣つまり手は体軸に与ることとなる。
そこに連なる受けの手と足腰には気結びが無く、軸足も体軸も失っている受けは次の動作に移ることが出来ない。しかし、取りの手も体軸に与るあいだは動かすことが出来ない。
そのまま静止せず、非軸足と同側の手を後方に置き換えて軸足交代が繰り返され、下丹田の魂氣が体軸側から解かれたとき、すなわち体の変更がなされたとき、母指先から自在に魂氣を虚空へと発することが出来る。〝魂の比礼振りが起こる〟と表現され、身の軽さを得る瞬間だ。
入り身転換で体軸に与った手は体の変更で同側の足腰が非軸足となり、体軸から解かれて自由に伸展して円を描くことができる。手足腰目付けの一致で魂氣に合わせて同側の足が置き換わり、そこで又もや軸足に交代する事が可能である。その時は例えば魂氣が受けの底を抜いて下丹田に巡っており、魂氣と魄氣が結んで合気を成す。受けは地に落ち、取りは入り身によって体軸が確立し、一方の足は継ぎ足で二本の足が一本の軸足となって直立する。残心の姿である。ただし、即座にいずれかを軸足として陰の魄氣で動作に備える。
このように、体の変更とは、受けに連なる手が魂氣を包んで一旦体軸に結び、すぐに軸足交代して体軸から解いた魂氣を受けとともに虚空に放つための動作であり、開祖の所謂〝魂の比礼振りが起こり〟〝身の軽さを得る〟という思いを現す動作と考える。
体の変更の終末は軸足を作って対側を軽く半歩出した姿勢、陰の魄気であり、鳥船のイェイと魂氣を下丹田に引き戻した足腰である。直立した体軸に対側の非軸足は伸展して足先が軽く前に出され、地に触れるのみである。肝心の手の位置は軸足側が腰仙部に回され、非軸足側は下丹田に置かれたままである。
入り身転換ではなく後ろ半回転で体の変更を成した時は両手が陰の陽(小手返しの手)で鼠径部にあり軸足側の手は体軸に与り、前方の手は左右対称のようでも非軸足側であるから魄気に結んでいない。体軸から解かれているので魂の比礼振りが起こっているのである。
2021/2/6
2021年
2月
03日
水
① は四段階で入り身を伴い魂氣が下丹田に結び体軸に与る、②は魂氣が三段階で入り身せず差し出したその場で軸足交代して体側から鼠径部・大腿前面に結んで体軸に与る。
2021年
2月
02日
火
軸足を作って同時に非軸足先を剣線上に寄せ、同側の手は下丹田に置いて魂氣の珠を包む(第一段階)
非軸足先を半歩出して下丹田から手を足先に合わせて差し出し母指先を内に巡る。魂氣を与えようとする(第二段階)。
差し出した魂氣が下丹田に位置するように後ろの軸足を伸展して非軸足先を更に半歩出し、母趾先を母指先に合わせて内股で下腿を垂直に踏み込むと同時に目付けを母趾先に合わせる。与えた手は体幹に密着して魂氣は相対的に下丹田へと巡っている(第三段階)。入り身運動の開始であり、魄氣の陽の体勢である。
鳥船の陽の魄氣近似であるが、入り身の足先は直角に回っており、いまさら陰の魄氣へと戻る体勢ではない。それどころか目付けは留まらずさらに90度内方へ首の運動を、前の足はすぐにその場で45度内方へ足底を捻る。これで体幹軸は180度転換して、後方に位置することとなった新たな軸足に連なり再度体軸が確立する。同側の魂氣は下丹田に結んで軸足の魄氣とも氣結びし、魂氣と魄氣は体軸に与る。すなわち体軸の確立であり、合気である。
今や前方の非軸足となった元の軸足先は対側の足が入り身で進んだ分(直立の屈曲から伸展した分)体軸側に引き戻して第一段階の陰の魄氣に戻る。半身は転換している。受けの手足と体幹は取りの体軸に張り付いており、受け自身は体幹軸も体軸も失っている(第四段階、これで入り身転換の完了)。
入り身転換は軸足交代であり体軸の再確立でもある。また、相対動作では受けとの氣結びであると同時に取り自身の魂氣と魄氣が結んで合気を為し、禊に他ならない。
2021/2/2