2021年
6月
30日
水
*軸足を作っても体軸に与るまででなければ〝確立〟とは言えない。陽の魄気で一瞬後ろの足を浮かしても前の直立した脛だけでは軸足たり得ず、また、自然本体において振り子運動までではやはり軸足たり得ない。非軸足が動作に移ってはじめて軸足の確立と言える。
2021年
6月
27日
日
2021年
6月
23日
水
*静から動へ;天の浮橋に立つ(自然本体)静止から。手、足、腰、目付けの一致へ。つまり、手は魂氣を包んで腰仙部に置き、同側の足は振り子運動で軸とする。これらを上丹田(目付け)と結んで体軸が確立されると剣線が外され、対側の足は非軸足で軽く半歩出して足先を受けの真中に向けるが自在に置き換えることができ、手は(魂の比礼振りが起こり)それに合わせて虚空へ発せられ、母指先の反りに従い円を描いて下丹田に巡る。すなわち軸足が交代して同側の陰の魂氣と共に移動した体軸に与る。
*体軸とは手、足、腰、目付けの一致により現され、その移動こそが体捌きの本体と言える。
*あらためて体捌きとは、手、足、腰、目付けの一致と軸足交代により体軸の確立を保ったまま、相手の先手による攻撃線を外すべく移動することである。
*陰の魄気とは、軸足の屈曲による体軸の確立であり、陽の魄気は伸展によって腰が45度内に入る動作を現す。体軸の前方への微動が本体である。呼気による魄気の陽から陰への動作は腰を後に引き戻す動作ではない。伸展した脚を屈曲し、軸足に戻る方の腰を前に押し戻して陰の魄気(体軸)を確立し、対側の膝は伸展して非軸足に戻る。
*相半身か逆半身かは結果であり、先読みする必要はなく、いかに修養を積もうとも無益でしかない。取りの主導で軸足の確立を繰り返し稽古する、そのことをおいてほかに方法はないと言える。
2021年
6月
20日
日
*側頸ではなく天を指す手刀であれば、対側の手は受けの小指球に触れることができない。陰の魂氣であればこそ巡り、結びが生まれる。
*上段に振りかぶって初めて軸足確立の後、前方の非軸足を外股で前方回転の軸足交代へと進められる。受けの上体も半回転を余儀無くされる。
2021年
6月
16日
水
*側頸を母指先で指す=腋を閉じて体軸に与る。側頸に母指先が結ぶ=腋を開くが体軸に与る。軸足交代して体軸が対側の足と体幹に移ると魂氣は陰のまま体軸から解かれる。つまり空の気を解脱する。身の軽さを得る。吸気で魂氣を陽の陽で発することができる。真空の気に結ぶ。
2021年
6月
13日
日
*前方回転の軸足は入り身せず、魂氣を振りかぶると同時にその場で作る。
2021年
6月
09日
水
2021年
6月
08日
火
軸足による体軸の確立、すなわち魄氣と同側の魂氣(手)が丹田に結ぶことこそは開祖の言われる合氣の具体的動作に他ならない。それは天地の氣に氣結びするという禊に通底する。その背景には天から魂氣を手に受け、地から魄氣を足腰に受けるという思いがある。
魂氣は心のたましいから、魄氣は体のたましいから得られる生命であり、これらが丹田で一つになって初めて活きる力が生まれるという考えの下に、つまり合氣によって人の姿勢、動作、手の働きが成り立っているものとする。体軸が確立してこそ対側の手足腰が最大限に働けるわけであり、体軸に与る軸足と同側の魂氣が左右で交代し続けることによって切れ目ない協働が可能となろう。これは開祖が千変万化と表現された合気の動作の術理である。
体軸に与る魂氣は陰に巡っているのであって軸足側の手は体軸から離して働かせるわけにはいかない。陰のまま体軸上でのみ動かすことができる。そうであってこその体軸確立なのである。
今、鳥船の足腰について、体軸が前方へ偏ったときと後ろの軸足に戻ったときに着目して、前者を魄氣の陽、後者を魄氣の陰と呼ぶことにする。陽の魄氣は体軸が前方へ最大限偏る瞬間として働く。陰の魄氣は軸足を確立して体軸を地に直結することで、対側の手足腰に動作の兆しを生み出す。非軸足側の手も軸足側の手と同様に、魂氣の珠を掌に包んで広義の陰で下丹田の左右に置かれているが、実は結んでいるわけではない。非軸足の歩幅に合わせて自在に空間へ伸ばすことができる。母指先から魂氣を発する思いを動作できるわけだ。対側の魂氣が下丹田に結んで軸足と共に体軸を作っているからこそ可能なのである。
さて、相対動作で受けに魂氣を与えて正面打ちや片手/交差取りを導く際、陽の魄氣で前の足を踏み込んだ状態で同側の手を差し出すことに合気を見出せるのか。手が受けに触れた瞬間、既に同側の足を軸としており、そこからなおも手を空間で働かせようとすることが体軸の確立とは対極にある事を知るべきである。
陰の魄氣によって対側の非軸足と手が自在に受けを導き、これに結ぶと同時に軸足側へと交代して丹田に結べば、正に体軸の確立とともに受けの手と体軸にも結んでおり、取り自身の体軸から解脱した対側の手足腰が存分に働いて武技を生み出すこととなる。
交代して非軸足となり、同側の手(魂氣)は体軸から解脱することで身の軽さを得る(魂の比礼振りが起こる、と表現されている)。非軸足側の母指先から魂氣を発する思いで虚空に円を描いて体側や丹田に巡ると、再び軸足交代と体軸の確立がなされ、魂氣は受けの手に結んだまま受けの体軸に響き、底を抜いて合気の技が生まれる。その瞬間こそ残心の姿に他ならない。
陰の魄氣から非軸足を進めると同時に魂氣は虚空に発せられ、陽の魄氣は魂氣が陰に巡る変換点に一致するのである。
2021年
6月
06日
日
2021年
6月
05日
土
魂氣を掌に包んで受けに与えて片手取りに導くと、呼気で外転換によって下丹田が魂氣と結び、それに伴う上体の入り身転換で体軸上を陰の昇氣が側頸に結ぶ。取り自身の魂氣と魄氣の結びである合氣が為されたわけだ。
そこで、吸気とともに逆半身外入り身で母指先から魂氣を発する思いで上肢を伸展し、前腕撓側で魂氣を受けの同名側の頸部に結び、止まらずに円を書いて呼気で取りの体側に巡ると、魂氣は受けの体軸に響いて底を抜き、取りの魄氣と結んで再度合氣が成り立つ。つまり、受けは螺旋で落ちていわゆる呼吸法という技が生まれる。
その際、外転換の非軸足をその場で軸足に交代して、後の足を非軸足として受けの後ろ三角の頂点に進める動作は、合氣の剣素振りに通底する入り身運動の体軸移動に他ならない。つまり、鳥船の魄氣で現すなら、陰から陽に移る時点で魂氣は最大限に伸展される。
呼吸法での受けは取りの背側へ体軸が螺旋で捻れ、魄気が陽になった瞬間取りの魂氣は既に陰に巡って腋は閉じはじめ、停止することなく対側の継ぎ足が体軸移動を完遂(入り身一足)して魂氣は体側に密着する。受けは取りの腋が閉鎖すると共に取りの体軸に沿って地に落ちている。
魄氣の陽で脛が直立した瞬間は魂氣の陽の最大限が通過して瞬く間に円運動で取りの体軸へと巡っており、更に最も肝心なことは、その体軸が継ぎ足とともに前の直立した脛に向けて前進しているため、取りの魂氣と魄氣は互いに衝突するほどの相乗効果で結ぶのである。手足腰目付けが一体となった残心の瞬間は合氣の極致と言える。
よって、陽の魄氣で直立した取りの脛に受けの足が懸かることは起こりえない。非軸足が伸展しきった時に受けはそれを越えて取りの体軸に沿ってその背側へ崩れ落ちる所である。技が生まれる瞬間は互いに衝突することなく受けは後ろ受け身で取りに遅れて存立する。
2021/6/5
2021年
6月
02日
水