*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「天の浮橋」のタイトルに 10. 開祖植芝盛平の武産合気とは特定の形を指すものではない 2024/9/28                    11. 正面打ちに合わせる手・魂気 2024/11/8                    12. 正面打ち一教裏の手捌きなど 2024/11/13 「令和6年のおしらせ」に11月の稽古予定                         稽古の記録 2010/8/15〜2024/11/20

2021年

6月

30日

水曜稽古の記録 軸足の確立無くして動作は始まらず

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換・体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転・体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:正面打ち一教運動表から三教表/裏から三教裏
  •  片手取り入り身転換・体の変更、片手取り後方半回転で体の変更、交差取り後方半回転で体の変更、
  • 片手取り外巡り・逆半身外入り身で対側の手の振り込み突きを払わせて相半身外入り身転換、与えた手で上丹田に鎬を作り側頸に降ろすと同時に体の変更(後ろ半回転としてもよし)、その場で入り身転換(後一回転の完成)として魂氣を陽の陽で発する、呼吸法。
  • 交差取り外巡り・相半身外入り身で後ろ半回転の軸足を作り、対側の非軸足を後に跳ね上げ、与えた手は腰仙部に置いて対側の魂氣を昇氣で側頸に結び肘頭は受けの胸骨上窩に嵌ると、その場で入り身転換(後一回転の完成)として魂氣を陽の陽で発する、呼吸法。
  • 諸手取り外転換・畳んだ軸足側の魂氣(掌に魂氣の珠を包んだ狭義の陽の魂氣)は母指先を側頸方向から前方へ回外して、対側の非軸足に振り子運動で体軸を移し(心の持ちよう)、非軸足に交代した膝と体軸から解脱した魂氣(母指先)を同時に地へ降ろすと呼吸投げ。
  • 半身半立で片手取り振り子運動にて魂氣は降氣の形で上丹田を巡ると四方投げ近似の呼吸投げ。
  • 正面打ちに内転換で外巡から返し突きを払わせて四方投げの持ち方で受けの手刀の手首を包んで振りかぶり、同側の足先は前方回転の軸足として外股に踏み込んで、前方回転即正面打ち近似で四方投げ表/裏は後ろ回転で。
  • 横面打ちに外転換で異名側の手は鎬、同名側の手は取りの顔を外から真中へ拭うようにして受けの手刀を払い、鎬の手は外巡から陽の陰で逆半身外入り身・対側の足は井桁に進み受けの後ろ三角へ、受けの手刀を払った魂氣は陽の陽のまま異名側の頸部に結び陽の陰に巡って入り身投げ表。
  • 自然本体のまま両手で円を作って振りかざし(真中を与え)て受けの突きに外入り身転換・体の変更で受けの母指球を取りの下丹田で包み、後ろ回転で小手返し裏。

 *軸足を作っても体軸に与るまででなければ〝確立〟とは言えない。陽の魄気で一瞬後ろの足を浮かしても前の直立した脛だけでは軸足たり得ず、また、自然本体において振り子運動までではやはり軸足たり得ない。非軸足が動作に移ってはじめて軸足の確立と言える。

2021年

6月

27日

日曜稽古の記録 振り子運動で軸足確立から入り身転換が始まる

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換・体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転・体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作: 片手取り入り身転換・体の変更、片手取り後方半回転・体の変更、交差取り後方半回転・体の変更、
  • 片手取り入り身転換・体の変更は魄気の陰で終わり、受けが回り込んで対峙する。左右交代して連続動作するところを取りが間をおかずに魄気の陽で魂氣は陽の陽にて前方に手を伸展する。受けの異名側の頸部に取りの前腕が、両足の間に同側の非軸足が踏み出されて内入り身で呼吸法
  • 自然本体で真中を与え、受けの魂氣の初動に、異名側の足に振り子を傾け軸足として返し突きで相半身外入り身転換
  • 自然本体で真中を与え、受けの魂氣の初動に、同名側の足に振り子を傾け軸足として返し突きで逆半身内入り身転換
  • 自然本体で真中を与え、受けの魂氣の初動に、異名側の足に振り子を傾け軸足として返し突きで相半身外入り身転換、魂氣は杖巡りで天地に分ける/地で受けの手刀小指球を下から包み、体の変更・入り身転換で三教
  • 自然本体で真中を与え、受けの魂氣の初動に、同名側の足に振り子を傾け軸足として返し突きで逆半身内入り身転換・魂氣は杖巡りで天地に分ける/地で受けの手首を下から四方投げの持ち方で包み、体の変更で振りかぶって前方回転の軸足を作って四方投げ表/手刀を包めないときはそのまま下丹田に巡って昇氣で側頸に結んで、その場の入り身転換で呼吸法裏
  • 坐技交差取り呼吸法で陽の陽から狭義の陰に巡って二教

2021年

6月

23日

水曜稽古 静から動へ、振り子運動による手足腰の一致で体軸確立

*静から動へ;天の浮橋に立つ(自然本体)静止から。手、足、腰、目付けの一致へ。つまり、手は魂氣を包んで腰仙部に置き、同側の足は振り子運動で軸とする。これらを上丹田(目付け)と結んで体軸が確立されると剣線が外され、対側の足は非軸足で軽く半歩出して足先を受けの真中に向けるが自在に置き換えることができ、手は(魂の比礼振りが起こり)それに合わせて虚空へ発せられ、母指先の反りに従い円を描いて下丹田に巡る。すなわち軸足が交代して同側の陰の魂氣と共に移動した体軸に与る。

*体軸とは手、足、腰、目付けの一致により現され、その移動こそが体捌きの本体と言える。

*あらためて体捌きとは、手、足、腰、目付けの一致と軸足交代により体軸の確立を保ったまま、相手の先手による攻撃線を外すべく移動することである。

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左

 *陰の魄気とは、軸足の屈曲による体軸の確立であり、陽の魄気は伸展によって腰が45度内に入る動作を現す。体軸の前方への微動が本体である。呼気による魄気の陽から陰への動作は腰を後に引き戻す動作ではない。伸展した脚を屈曲し、軸足に戻る方の腰を前に押し戻して陰の魄気(体軸)を確立し、対側の膝は伸展して非軸足に戻る。

  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換・体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転・体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:下段に鳥船のホーで魂氣の珠を包んだ両手を母指先が地を指す状態で与え、母指先を内から天へと巡りつつ腋を閉じて広義の陰で両手を側頸の高さで体軸に与らせる。一方の母指先を内から前方へと半回転させ、他方は側頸から外方へ向けて両手の母指先から魂氣を発する思いで〝両手で天地に気の巡り〟。この時、底丹田に置いていた体軸は初めて振り子運動の思いで上丹田の高さにある魂氣に合わせて移動する、同時に対側の膝は非軸足となってわずかに入り身で置き換える。受けは地のほうに落ちる。杖巡りの姿が残心(開祖の姿を想う)。
  • 天の浮橋に立ち、受けの手が動く瞬間に同名側の足を軸とする振り子運動で対側の手を振り込み突きとして逆半身内入り身転換
  • 受けの正面打ちに相反身内入り身転換で非軸足側の魂氣を陽で差し出すと受けは手刀を軸に取りに正対するべく後ろ半回転とするも、取りが先手を取って陽の魂氣で気結びし、入り身投げ表。
  • 天の浮橋に立ち、受けの手が動く瞬間に異名側の足を軸とする振り子運動で対側の手を振り込み突きとして相半身外入り身転換

 *相半身か逆半身かは結果であり、先読みする必要はなく、いかに修養を積もうとも無益でしかない。取りの主導で軸足の確立を繰り返し稽古する、そのことをおいてほかに方法はないと言える。

2021年

6月

20日

日曜稽古の記録 振りかぶりは合気の剣素振りで前方回転の軸足確立

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動、片手取り想定で入り身転換から体の変更、片手取り想定で後方半回転で体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:上段に与えて振り子/入り身運動で陰の陽から陽の陽へ魂氣の結び、さらに反屈で気の巡りによって下丹田に結び、両手を大仏の手から二教表/三教表裏。受けの手刀に結んで初めて地の方の大仏の手が二教で受けの手を取ることが出来る。
  • 半身半立ち:片手取りに陰の陽で上肢を畳んで振り子運動で受けの手を反屈に引き出し取りの上丹田の高さで反対側に振り子運動で魂氣は陰の陰で降氣、呼吸投げ。
  • 片手取り入り身転換・体の変更・外転換隅落とし裏
  • 片手取り入り身転換・昇氣で呼吸法裏
  • 諸手取りに魂氣の珠を包んで外転換・腋を開いて母指先が側頸に結んで肘頭が受けの胸骨上窩に嵌ると、取りの魂氣は母指先と柱頭で互いの体軸(魄気)を結ぶ。その場入り身転換で軸足交代すると、陰の魂氣は体軸から解脱して魂の比礼振りが起こり、母子先が側頸から魂氣を陽の陽で発する。呼吸法裏。
  • 諸手取りに魂氣の珠を包んで外転換、与えた手の母指先が側頸を指して対側の手で受けの異名側の小指球を包み、その場入り身転換が三教を生む。

 *側頸ではなく天を指す手刀であれば、対側の手は受けの小指球に触れることができない。陰の魂氣であればこそ巡り、結びが生まれる。

  • 横面打ちに外転換・同名側の手で取りの顔を拭うように受けの手刀を払い、逆半身入り身投げ表/相半身振り込み突きから内転換・逆半身入り身転換・体の変更で入り身投げ裏/四方投げの持ち方で振りかぶると同時に前方回転の軸足を作り前方半回転で四方投げ表/後方一回転で四方投げ裏

 *上段に振りかぶって初めて軸足確立の後、前方の非軸足を外股で前方回転の軸足交代へと進められる。受けの上体も半回転を余儀無くされる。

  • 突きに下段受け流し入り身投げ表/杖巡りで外転換から天秤投げ
  • 坐技両手取り呼吸法二本

2021年

6月

16日

水曜稽古の記録 母指先が側頸を指す=腋の密閉で体軸側

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動

 *側頸を母指先で指す=腋を閉じて体軸に与る。側頸に母指先が結ぶ=腋を開くが体軸に与る。軸足交代して体軸が対側の足と体幹に移ると魂氣は陰のまま体軸から解かれる。つまり空の気を解脱する。身の軽さを得る。吸気で魂氣を陽の陽で発することができる。真空の気に結ぶ。

  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動で入り身一足(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換・体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転・体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:陰の魄気で掌に魂氣を包んで下丹田から上段に掲げて受けの手刀を引き出す。掌を母指先から開いて陽の陽で受けの手首に結ぶ。母指先の反りに合わせて非軸足の同側の膝を軽く外に開いて体軸とし、対側の膝を受けの真中へ軽く進めて同側の魂氣を振り込み突き近似で受けの手刀側の上腕伸側に発する。〝両手で天地に気の巡り〟によって大仏の手で坐技一教運動表(一教から四教表までの基点)
  • 坐技一教運動裏:陰の魄気で掌に魂氣を包んで下丹田に置くと受けは先手で手刀を振りかぶる。非軸足の膝を軸足のそれに密着させて魂氣は陰の陽から一気に上丹田へ陰の陰で鎬を作り体軸として同時に対側を振り込み突き近似で受けの手刀側の上腕伸側に発し、逆半身外入り身で〝両手で天地に気の巡り〟によって大仏の手で坐技一教運動裏
  • 片手取りに外巡り・同時に非軸足を外に半歩開き、対側で振り込み突きを払わせ相半身外入り身転換と同時に与えた手を上丹田に結んで鎬を作り、体の変更と共に陰の陽で側頸に降ろして母指先は前頸三角に結び肘頭は受けの胸骨上窩に嵌るから互いの魄氣は結んで体幹が密着する。非軸足をその場で内股に踏み換えて軸足交代からその場入り身転換で側頸の魂氣を陽の陽で発すると呼吸法。
  • 両手取りに逆半身外入り身転換・体の変更、その場で入り身転換、対側の手は天に掲げると天地投げ変法
  • 諸手取りに外転換で肘を畳んで脇を閉じて体軸とし、魂氣を包んで母指先は回外して前方を指すと受けの腕は縦に並んで体軸はその場で後ろに反れる。上肢を一気に伸展して地を指し掌を包んだままその場で反復入り身転換とし、母指先は円を書いて中段まで巡り、反りに合わせて受けの異名側の手に沿って二教で取りの下丹田に巡ると、二教入り身投げ。
  • 諸手取りに外転換で肘を畳んで腋を閉じて体軸とし、魂氣を包んで母指先は側頸を指すと受けの腕は縦に並んで体軸はその場で後ろに反れる。母指先を側頸に結んで腋を全開すると肘頭は受けの胸骨上窩に嵌るから互いの魄氣は結んで体幹が密着する。非軸足をその場で内股に踏み換えて軸足交代によりその場入り身転換で体軸から解かれた側頸の魂氣は(空の気を解脱して)非軸足側となって(身の軽さを得て)、入り身と共に陽の陽で発する(真空の気に結ぶ)と受けの同名側頸にひびき、底を抜いて取りの体側に巡って魄気に結ぶから、合気が成り立つ。すなわち呼吸法。

2021年

6月

13日

日曜稽古の記録 母指先の反りと手首の反屈が円を書く

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  •  単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動、片手取り想定で入り身転換・体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転・体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:片手取りに外巡りで振り子運動と共に二教の手を側頸に結び、非軸足の膝を大きく開いて腋を閉じると降氣のまま下丹田から地に結ぶ、単独動作の外転換から体の変更に相当/交差取りに内巡りで降氣の形から天に発して陽の陽で母指先の反りによって手首の反屈でさらに巡って掌を地に結ぶ。
  • 坐技で中段に与え両手取り呼吸法
  • 半身半立ち片手取りに降氣の形で肘を畳んで二教の手を上丹田に結んで、尚も振り子運動で四方投げ近似の呼吸投げ
  • 諸手取りに入り身転換で受けの四教を導き、その場入り身転換・体の変更(後ろ半回転)で脱力して腋を閉じる。
  • 正面打ちに外転換で手刀を外巡りにして対側の手で受けの手刀を内から下丹田に結び、外巡りした手は正面当てから四方投げの持ち方で受けの手首を包み、直ぐ振りかぶって前方回転・四方投げ表。

 *前方回転の軸足は入り身せず、魂氣を振りかぶると同時にその場で作る。

  • 円を描いて振りかぶって突きに外入り身転換・体の変更で小手返し裏
  • 二人取りに入り身転換(一方は内転換・陽の陰で母指先の反りの方向で下丹田に巡り、同名側の手を上から包み、他方は腰仙部に結び軸足側から非軸足に交代して後方へ転じると同時に異名側の手を把持し、四方投げ裏

2021年

6月

09日

水曜稽古の記録 後ろ半回転・体の変更が技につながる

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(軸足交代・三角法で連続入り身運動、片手取り想定で入り身転換から体の変更、片手取り想定で後方半回転による体の変更・その場入り身転換で後ろ一回転、前方回転(半回転連続/一回転)、後方一回転
  • 相対基本動作:諸手取りに同側の腰仙部に結んで後ろ半回転で体の変更・その場入り身転換で魂氣を下丹田に巡らせ、降氣の形で側頸に畳んで反復入り身転換にて前方の非軸足を外股に軸として前方回転に切り返す。受けは俯せに地へ結ぶ。
  • 上段に与えた手を受けが抑えにかかって後ろ肩取りに入り身転換から体の変更→後ろ半回転で体の変更、対側の手で受けの異名側の手を三教に取る/五教。
  • 上段に与えた手を受けが抑えにかかって後ろ肩取りに後ろ半回転で体の変更と共に上段突きに転じ、対側の手は腰仙部から矢筈で同側の肩にある受けの手首を下から把持し、当て身の魂氣は陽の陰の拳を陰の陽に巡って同側の肩の手首をすくうように包み、再度陽の陰に発して受けの上肢を十文字に重ね、天の魂氣を前方に一歩発すると、十字投げ。
  • 坐技両手取りに外巡から陽の陰で母指先の反りに合わせて受けの手首を上から入って腋の周りの空間をすくうように二教。

2021年

6月

08日

陽の魄氣で魂氣を発することは軸足による体軸確立に矛盾する

軸足による体軸の確立、すなわち魄氣と同側の魂氣(手)が丹田に結ぶことこそは開祖の言われる合氣の具体的動作に他ならない。それは天地の氣に氣結びするという禊に通底する。その背景には天から魂氣を手に受け、地から魄氣を足腰に受けるという思いがある。

 

魂氣は心のたましいから、魄氣は体のたましいから得られる生命であり、これらが丹田で一つになって初めて活きる力が生まれるという考えの下に、つまり合氣によって人の姿勢、動作、手の働きが成り立っているものとする。体軸が確立してこそ対側の手足腰が最大限に働けるわけであり、体軸に与る軸足と同側の魂氣が左右で交代し続けることによって切れ目ない協働が可能となろう。これは開祖が千変万化と表現された合気の動作の術理である。

 体軸に与る魂氣は陰に巡っているのであって軸足側の手は体軸から離して働かせるわけにはいかない。陰のまま体軸上でのみ動かすことができる。そうであってこその体軸確立なのである。

 

 今、鳥船の足腰について、体軸が前方へ偏ったときと後ろの軸足に戻ったときに着目して、前者を魄氣の陽、後者を魄氣の陰と呼ぶことにする。陽の魄氣は体軸が前方へ最大限偏る瞬間として働く。陰の魄氣は軸足を確立して体軸を地に直結することで、対側の手足腰に動作の兆しを生み出す。非軸足側の手も軸足側の手と同様に、魂氣の珠を掌に包んで広義の陰で下丹田の左右に置かれているが、実は結んでいるわけではない。非軸足の歩幅に合わせて自在に空間へ伸ばすことができる。母指先から魂氣を発する思いを動作できるわけだ。対側の魂氣が下丹田に結んで軸足と共に体軸を作っているからこそ可能なのである。

 

 さて、相対動作で受けに魂氣を与えて正面打ちや片手/交差取りを導く際、陽の魄氣で前の足を踏み込んだ状態で同側の手を差し出すことに合気を見出せるのか。手が受けに触れた瞬間、既に同側の足を軸としており、そこからなおも手を空間で働かせようとすることが体軸の確立とは対極にある事を知るべきである。

 陰の魄氣によって対側の非軸足と手が自在に受けを導き、これに結ぶと同時に軸足側へと交代して丹田に結べば、正に体軸の確立とともに受けの手と体軸にも結んでおり、取り自身の体軸から解脱した対側の手足腰が存分に働いて武技を生み出すこととなる。

 

交代して非軸足となり、同側の手(魂氣)は体軸から解脱することで身の軽さを得る(魂の比礼振りが起こる、と表現されている)。非軸足側の母指先から魂氣を発する思いで虚空に円を描いて体側や丹田に巡ると、再び軸足交代と体軸の確立がなされ、魂氣は受けの手に結んだまま受けの体軸に響き、底を抜いて合気の技が生まれる。その瞬間こそ残心の姿に他ならない。

 

陰の魄氣から非軸足を進めると同時に魂氣は虚空に発せられ、陽の魄氣は魂氣が陰に巡る変換点に一致するのである。

2021年

6月

06日

日曜稽古 半身で両手を降氣の形に畳むと陰の陽と陽の陰

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動、片手取り想定で入り身転換から体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転で体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:片手取りに外巡りで振り子運動と共に二教の手で側頸に結び、非軸足の膝を大きく開いて腋を閉じると降氣のまま下丹田から地に結ぶ単独動作の外転換から後ろ回転に相当/交差取りに内巡りで降氣の形から天に発して陽の陽でさらに巡って掌を地に結ぶ。
  • 両手取り呼吸法下段/中段に与える。
  •  横面打ちに異名側の手を上段に結んで鎬とし、外転換で同名側の手を陽の陽にして手刀を払い外入り身・井桁に進んで入り身投げ表
  • 正面打ちを手刀で合わせ対側の手を陽の陽で受けの手刀遠位に結び、取りの手刀は外巡りで正面当てとして受けに異名側の手で払わせ、そのまま四方投げの持ち方で受けの手首を取って振りかぶると前方回転・四方投げ表
  • 両手取りに杖巡り近似で外転換から体の変更で呼吸投げ
  • 二人取りに後ろで軸足をつくって半身とし、魂氣は両方を畳むと上丹田で交差して、陰の方(軸足側)は狭義の陽で掌を見て対側の受けの異名側の小指球を包んで・陽の方は狭義の陰で矢筈に開いて対側の受けの異名側の手首を包んでその場で入り身転換すると前者は三教、後者は肘極めで重ねる。

2021年

6月

05日

呼吸法の足捌き

 魂氣を掌に包んで受けに与えて片手取りに導くと、呼気で外転換によって下丹田が魂氣と結び、それに伴う上体の入り身転換で体軸上を陰の昇氣が側頸に結ぶ。取り自身の魂氣と魄氣の結びである合氣が為されたわけだ。

そこで、吸気とともに逆半身外入り身で母指先から魂氣を発する思いで上肢を伸展し、前腕撓側で魂氣を受けの同名側の頸部に結び、止まらずに円を書いて呼気で取りの体側に巡ると、魂氣は受けの体軸に響いて底を抜き、取りの魄氣と結んで再度合氣が成り立つ。つまり、受けは螺旋で落ちていわゆる呼吸法という技が生まれる。

 その際、外転換の非軸足をその場で軸足に交代して、後の足を非軸足として受けの後ろ三角の頂点に進める動作は、合氣の剣素振りに通底する入り身運動の体軸移動に他ならない。つまり、鳥船の魄氣で現すなら、陰から陽に移る時点で魂氣は最大限に伸展される。

呼吸法での受けは取りの背側へ体軸が螺旋で捻れ、魄気が陽になった瞬間取りの魂氣は既に陰に巡って腋は閉じはじめ、停止することなく対側の継ぎ足が体軸移動を完遂(入り身一足)して魂氣は体側に密着する。受けは取りの腋が閉鎖すると共に取りの体軸に沿って地に落ちている。

 魄氣の陽で脛が直立した瞬間は魂氣の陽の最大限が通過して瞬く間に円運動で取りの体軸へと巡っており、更に最も肝心なことは、その体軸が継ぎ足とともに前の直立した脛に向けて前進しているため、取りの魂氣と魄氣は互いに衝突するほどの相乗効果で結ぶのである。手足腰目付けが一体となった残心の瞬間は合氣の極致と言える。

 よって、陽の魄氣で直立した取りの脛に受けの足が懸かることは起こりえない。非軸足が伸展しきった時に受けはそれを越えて取りの体軸に沿ってその背側へ崩れ落ちる所である。技が生まれる瞬間は互いに衝突することなく受けは後ろ受け身で取りに遅れて存立する。

                           2021/6/5

2021年

6月

02日

水曜稽古 片手が体軸を作るから非軸足側の手を差し出せる

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動、片手取り想定で入り身転換・体の変更、片手取り/交差取り想定で後方半回転・体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技:片手取りに外巡りで振り子運動と共に二教の手で側頸に結び、非軸足の膝を大きく開いて腋を閉じると降氣のまま下丹田から地に結ぶ(単独動作の外転換から後ろ回転に相当)/交差取りに内巡りで降氣の形から天に発して陽の陽でさらに巡って掌を地に結ぶ。
  • 坐技両手取り呼吸法:下段/中段に与える
  • 半身半立ち片手取りに振り子運動で呼吸投げ、魂氣は二教の手で上丹田に結んで降氣。
  • 片手取り入り身転換・体の変更から外転換で隅落とし裏
  • 交差取りに外巡り後ろ半回転・その場入り身転換(結局後ろ一回転)で昇氣呼吸法
  • 両手取り天地投げ:井桁に進む
  • 正面打ちに合わせて外転換で手刀を外巡りにして対側の手で下丹田に結び外巡りした手で四方投げの持ち方にして振りかぶって前方回転・四方投げ表
  • 横面打ちに外転換で同名側の手を陽の陽にして手刀を払い外入り身・井桁に進んで入り身投げ表
  • 円を描いて振りかぶって突きに外入り身転換・体の変更で小手返し裏
  • 二人取りに入り身転換二教投げ/四方投げ裏/三教・肘極め

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