2021年
8月
31日
火
同名側の手を取って前方回転によってその手を畳んで受けの体軸に返し、取りの下丹田に結ぶか直下の地に結ぶことで受けが背中から地に落ちる技が生まれる。これを四方投げと呼ぶ。
異名側の手を取って同側の足を軸として後方回転でその手を畳んで受けの体軸に返すと同じく四方投げが成立する。外股の軸で回れば前方回転で、内股の軸なら後方回転となり、前方を表、後方を裏と呼ぶことにする。
二人取りでは、一方を交差取り、他方を片手取りとして四方投げを打つ。したがって二人に対して表だけ、あるいは裏だけで同時に四方投げを打つことはできない わけである。つまり、一方に表または裏で上肢を畳む動作ができても、他方には腕を畳むことができず、伸展したまま捻じりを加えて倒そうとする結果になる。 痛みを与えることができても上肢を畳んで体勢を崩して体軸を横転させるまでには至らない。
そこで、先述の術理に則して、一人は交差取り、他方は片手取りとし、交差取りの受けに対して前方回転で外股の軸足を作ることから始める。次に前方半回転と して内股で非軸足を少し前に置いて軸足交代すれば、片手取りの受けに対して後ろ回転の軸足を作ったことになる。さらに非軸足を軽く後ろに外股で置き換え、 後ろ半回転とする。その軸足に交代した外股の足は次の残りの前方半回転の軸足となる。そこで前にある内股の非軸足をさらに足先方向へ半歩前に置き換えると 前方半回転を繰り返した事になり、その場で入り身転換すると軸足が確立する。すなわち前方一回転が完了し、同時にそれは後ろ半回転に続く後方回転の完成と なる。
ここで、後方回転とは、そもそも後ろ半回転の繰り返しではなく、後ろ半回転の次に軸足交代をその場で入り身転換とするのであって、非軸足は後ろに回さずにその場で外へ135度回して足先を地に置く。
二人取り四方投げには表裏がなく、一方に表の軸足を作って動作が始まり、両者にそれぞれ表と裏に相当する動作を続けて同時に終わり、それぞれに表と裏の技が同時に生まれる。
2021年
8月
29日
日
2021年
8月
25日
水
2021年
8月
22日
日
*習熟したつもりの新しい基本動作の試みが、記銘再生能力の衰えから、旧い動きを引き出すだけに止まり、納得する技の再現には至らず、2021年関西地区合気道合同演武会において。
それでも、言葉と思いと動作の三位一体を、禊に生かされて知力と体力の続く限り。
2021年
8月
18日
水
*交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ):交差取りで母指先を外巡り、同側の非軸足は反対に内股で剣線から受けの外に置き換えて後ろ回転の軸とし、目付は反転して手は腰殿部で結び体軸とする。この瞬間非軸足となり、前方に位置することとなった足を伸展する間もなく後ろに一歩置き換えて軸足に交代すれば後ろ半回転。同側の魂氣は腰仙部から下丹田に巡り昇氣で側頸に結び、移動した体軸に与る。
*他に、自然本体のまま異名側の手で取りの手首の端を掌で制しつつ把持し、同側の足へ軸足交代するとともに対側の足は剣線を跨いで後ろに外し、それに軸足交代して同側の手を腰仙部に結んで体軸を確立すれば陰の魄気となり、取りの手を把持した受けの異名側の手は自在に動作することができる。
ただし、取りの手首の端を掌で制しつつ把持し、同側の足へ軸足交代するとともに対側の足は剣線を跨いで後ろに外して陽の魄気(鳥船で体軸を失い体幹軸が浮動した瞬間)とするなら、同名側の手(魂氣)は陰でも陽でもなく体軸に与らないが魂氣の働きもない。取りの魂氣を把持した手も陽の魄気の下では静止するのみである。陰の魄氣から非軸足とともに同側の魂氣を働かせることが取りを制する動作であるから、意志なく静止する瞬間は想定できない。受けの真中を撃つ取りの動作が容易く成立し、氣の巡りや結び、つまり合氣の生まれる動作に展開することはない。在るとすれば、しばしば体軸に与る手が軸足と連なって受けに動きを促す、いわゆる力技となるだろう。
2021年
8月
15日
日
2021年
8月
11日
水
*前方半回転連続の四方投げ表は前回の日曜稽古にて詳述済み。
*外股・内股・外股・内股・それを軸にその場で入り身転換、はじめと同じ半身で陰の魄気で終える。前方半回転の軸足から始まり、それぞれの半回転連続が同時に完了する。
2021年
8月
08日
日
2021年
8月
04日
水
*陽から陰は同名側、陰から陽は異名側の手を四方投げの持ち方で取ることができる。取りの手の狭義の陰陽の巡りによって受けの諸手が縦に並び、広義の巡りに合わせて下方の手首を取ることができるからである。
*受けの手刀に結んで体の変更の際、受けの体軸と取りの魂氣(陽の陽)は開くばかりでなく閉じて密着する。受けの側頸を通して魄気・体軸に取りの魂氣をひびかせるのが合氣。受けの腰仙部を抜けて取りの体側に巡って入り身運動の残心で初めて受けが螺旋で落ちる。
2021年
8月
01日
日
*後ろ両手取りも入り身転換で天地に結ぶ。天(上丹田)への結びは軸足側。前両手取りは軸足側が側頸の場合と、非軸足側が上丹田に結ぶ場合がある。前者は呼吸法、後者は呼吸投げ。術理には対称性の見られることが多い。