2023年
9月
27日
水
2023年
9月
25日
月
〝禊は合気である。合気は禊から始める〟
呼吸とともに天地の気に気結びすることが禊であり呼吸法である。相対動作であれば受けの魂氣と結び、受けの魄気に結び、取りの体軸に巡って呼吸法が完結する。つまり受けが魂氣と魄氣の結びを解き、取りの魂氣が受けの底を抜くと技が生まれる。
互いの中心を繋ぐ剣線を取りが外し、魂氣の円が受けの体軸にひびく瞬間は取りの体軸確立の下に非軸足側の魂氣・手が限界まで働きを現すことが必要である。
体軸の直立を〝吾勝〟、対側の手の軽さは魂の比礼振りに喩えられて〝正勝〟と呼ばれた。その上で左右の魂氣と魄気が一つになって体軸が確立する瞬間は〝勝速日〟と呼ばれる。つまり「入り身一足」の残心の姿に相当して合気の技が生まれているのだ。
剣をとっても、杖を用いても、徒手の捌きにも通底するのが〝正勝吾勝勝速日〟である。そして開祖はそれを〝武産合気〟と呼んだ(『合気神髄』p65)。
〝合気とは筆や口にはつくされず言ぶれせずに悟り行へ〟
また、念を去って皆空の気にかえることを「武道の奥義」と開祖は教示された(同p80)。
2023年
9月
24日
日
① 与えた手の同名側の手を体側で振り込み突き近似で一教に返す
② 同名側の開いた腋に前方半回転・後ろ半回転の漆膠の身で入り身投げに返す
③ 取りが与えた手を取る受けの異名側の非軸足を大きく一歩後ろに置き換えると同時に取りの側頸から受けの二教の手を地に向かって剥がし取り、半円を描いて後ろで水平になる瞬間後ろ転換でさらに天を衝くと取りの腰仙部を前に送り、入り身投げ裏に返す
2023年
9月
20日
水
*与えた真中を外して体軸の確立、然る後に真中を撃つ → 真中を撃つと同時に真中を外す
2023年
9月
17日
日
*久々に回転基本動作の変法を応用する技(返し技)について稽古す。今後単独基本動作として毎回行うこととする。
2023年
9月
16日
土
魄の上に魂をのせ、魂によって魄を動かす 正勝吾勝勝速日 武産合気
『合気神髄』から引用して私見を述べる。
左右それぞれに魂氣(天の気・手)と魄気(地の気・足腰)がある。右の魂氣が下丹田の後ろ・腰仙部で右の魄気と結んで体軸を作ると、左の魄気は〝軽く半歩出し〟p70た足先で地に触れ、左の魂氣は下丹田に置かれる。
左の魂氣と魄気は互いに結びは解かれており、体軸に与ることなくそれぞれ自在に置き換えることができる。左の足は千変万化、軸足へ交代することで体軸移動が叶う。すなわち移動したところで体軸が再度確立する。
左の手は〝身の軽さを得て〟p105おり、〝魂の比礼振りが起こる〟p70ことに喩えられる。左足の置き換えと同時に吸気で左母指先から魂氣を発する思いで虚空に円を描き、呼気で下丹田に巡って魂氣と魄気が結ぶと禊の動作であり、これこそは天地の気に気結びする合気である。〝合気は禊である〟p150。
〝合気は禊から始める〟p145。右の魄気は体軸を作り、同側の手はその一部であるから体、つまり形である。その上で左の魂氣が同側の魄気とともに自由に働くことができ、合気が成立するのである。〝形より離れたる自在の気なる魂〟p130〜131。右の魄の上に左の魂を置き、〝魄の上に魂をのせ、魂の比礼振りによって〟p107、左の魂で左右の魄を動かす、つまり右の魄気は入り身運動の継ぎ足となる。〝魂が魄を使うのでなければいけない。魂の気で、自己の身体を自在に使わなければならない〟p18。
開祖は、右の魂氣と魄気の結びが体軸をつくる働きを〝吾勝〟と呼び、左の魂氣で円を描き、魄気で自在に体を捌く動作を〝正勝〟と呼んだ。さらに、入り身一足で残心を表すまでの動作は〝勝速日〟と称えた。〝勝速日の基、左右一つに業の実を生み出します〟p70。
合気の動作と思いは〝正勝、吾勝、勝速日〟で表現されることになる。さらに開祖はこのことから武が生まれるとして、〝正勝、吾勝、勝速日〟を〝武産合気〟と呼んだのである。〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟p65。
そこで、武とは何かということを開祖の言葉から知ることとする。
〝武がなければ国は滅びる。すなわち武は愛を守る生命だからであり、科学の活動の根元なのです〟p100
〝日本の武の根元は愛であります。世の中はすべて愛によって、形づくられているのであります〟p47
〝真の武道とは愛の働きである〟〝すべてを生かし育てる、生成化育の働きである〟〝愛なくばすべては成り立たない〟p35
一方、〝合気道の極意は、己れの邪気をはらい、己れを宇宙の動きと調和させ、己れを宇宙そのものと一致させることにある〟p34 〝合気は禊である〟p150 〝宇宙の心を、己れの心とすることだ。宇宙の心とは何か?これは上下四方、古往今来、宇宙のすみずみにまで及ぶ偉大なる「愛」である〟p34
「武は愛なり」である。 2023/9/16
2023年
9月
13日
水
*受けの手が消えたなら、そのまま下丹田から昇氣呼吸法。昇氣は垂直に上昇する。
2023年
9月
11日
月
17. 構え無しの合気剣 生成化育のタイトル 2023/5/4より再掲
小林裕和師範による「構え無しの合気剣」
1989年(平成元年)神戸大学体育会合気道部創部25周年記念行事で小林裕和師範が指導された。その冒頭が合気道の核心〝構え無し〟の合気剣についてである。
また、1991年に師範がイタリアで指導された時の動画(Scuola Aikido Daniele Pontiダニエレ・ポンテイ合気道学校のホームページ内)では、Giampietro Savegnago(Piero)ジャンピエトロ サヴェニャーゴ(ピエロ)師範が通訳しており、そこでは英語に翻訳した字幕を読むことができる。
括弧内に筆者の和訳と追記を添えた。なお、植芝盛平開祖の語録『合気神髄』から開祖の言葉を締め括りとして紹介する。
小林裕和師範:
(剣対剣で)相手が攻撃してくる機会を妨げるな。
相手に体を開け(構えを無くして正対する:真中を与えよ)。
もし防御の構え(互いに中段)をとれば相手に攻撃の機会を与えないことになる。そのままでは入り身で剣が届くほどに間合いを詰めることができない。
互いに構えると互いが安全な間合いであるから、入り身を行うためには相手の構えを破らなければならない。構えたなら相手に入り身をしようにも間合いが遠くなる。
しかし、もし取りが構えなければ、受けは取りの剣の分だけ近づき、取りにとっては間合いを詰めたも同然である。相手に間合を詰めさせ、その攻撃を外すと同時に撃てば、ずっと速い。一動作で済む(攻防一体)。相手の攻撃を受け流すと時間がかかる。かわすことと入ることが同時の方が速い(合気の剣)。
相手の攻撃が予測できれば尚更良い。(構えずに真中を与えたとき)相手が間合いを詰めて剣が動いた瞬間、入り身をしなければならない。
相手の構えをどうしたら破れるかということは考えるべきでない。(構えを無くした直後に相手が剣で間合いを詰めてくるとき)入り身の最適時を直感で読み解き、相手の動作を予測する鍛錬こそが必要である。
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小林裕和師範の 教えと開祖の言葉
構え無しとは、左右片寄りのない足で立つ、つまり開祖のいわゆる〝天の浮橋に立ち、天地の気に気結びする〟禊の姿勢で真中を与えることである。正対して剣を構えると真中を閉じてしまうが、剣を大きく振りかぶるか、あるいは体側に置くと胸・真中を開くことになる。
さて、真中を与えてから軸足を作る転換により非軸足先は剣線を外して軸足の前に置くと、開祖のいわゆる〝吾勝〟である。鳥船の陰の魄気に相当し、半身であるが上体、目付は正対する。ただし、剣線に対して90度転換しており相手を見ない。
即座に軸足交代して後ろの非軸足を半歩進め、相手の真中を撃つ。剣素振りの陽の魂氣、〝正勝〟である。魂氣に合わせて進めた非軸足先は地に置かれるのみで、足腰上体は一重身の半身であり体軸は不動である。
さらに鳥船の魄気の陽を経て軸足交代と継ぎ足で入り身一足となり、徒手であれば左右の魂氣が一つになって初めて受けの力のおよぶ範囲へ体軸が入る。〝勝速日〟である。いわゆる残心の姿に相当する。
これらは松竹梅の剣の一法であるが、この剣先の軌跡を術理として、相打ちとならない操法が合気の剣である。
2023年
9月
10日
日
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9月
06日
水
2023年
9月
03日
日