*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「天の浮橋」のタイトルに 10. 開祖植芝盛平の武産合気とは特定の形を指すものではない 2024/9/28                    11. 正面打ちに合わせる手・魂気 2024/11/8                    12. 正面打ち一教裏の手捌きなど 2024/11/13 「令和6年のおしらせ」に11月の稽古予定                         稽古の記録 2010/8/15〜2024/11/20

2024年

4月

28日

天神町道場稽古 杖尻を上丹田と下丹田で巡らせる

  • 剣素振り、前後切り(後ろ転換)、切り返し、
  • 剣合わせ:面打ちに開いて上段切り返し打ち、突きに開いて下段返し突き、左相半身切り返し横面打ちを誘い相半身正面打ち、右相半身剣先を払って左半身切り返し横面打ちを誘い一歩開いて左半身で抑え右半身受け流し横面打ちを誘い切り返し正面打ち(組みた太刀Ⅲ)
  • 松竹梅の剣:受けの正面打ちに受け流し逆半身横面打ち、右半身で受けの突きに二つ運んで一足進む入り身一足で横切り/正面打ち、自然本体からは外転換・入り身/外転換・開いて正面打ち
  • 杖素振りで後ろ転換、入り身転換・体の変更
  • 杖合わせ:中段突き二本、下段突き二本、上段突き直払い、上段打ち返し払い
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り

  *演武稽古:

  • 片手取りに一歩開いて相半身で〝弓を気一杯に引っ張ると同じに〟正面当ての手で上腕を跳ね上げ対側で側胸当ての手で項から同名側頸を包んで入り身投げ表/体の変更・後ろ転換から昇氣呼吸法裏
  • 両手取り呼吸投げ/袖襟取りに呼吸法表
  • 交差取りに一歩開いて外巡りで対側の手を受けの背側から同名側の頸部を包み後ろ転換・体の変更で入り身落とし
  • 諸手取りに外転換から降氣で呼吸投げ/外転換・内転換から体の変更・後ろ転換で一教裏
  • 正面打ちに横面打ちの天地の入り身転換で入り身投げ裏/外転換(受けの内に転換)から取りの手刀を外巡りで正面当て・払わせて同名側の受けの手刀の手首を四方投げの持ち方で振りかぶると前方回転で四方投げ表
  • 横面打ちに小手返し変法
  • 二人取り二教投げ/四方投げ裏/三教六教

  *演武自由稽古

2024年

4月

24日

水曜稽古の記録 〝弓を気一杯に引っ張ると同じく〟(『合気神髄』p67)

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 合気体操
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 相対基本動作:突きに外転換/二段突きで外入り身から天秤投げ/天地に開いて入り身転換から入り身投げ
  • 正面打ち先手で結び・内入り身・脇腹突き三角法で一教表/その場で軸として逆半身外入り身・対側の手で脇腹を突いて受けの手刀の小指側を包んで取りの手刀は上段突きとする。受けにこれを払わせて逆半身外入り身転換で三教
  • 正面打ち同時打ちに剣の振りかぶり運動(旧一教運動)を逆半身で行い異名側の手で受けの手刀の上腕伸側を突き上げ、入り身一足
  • 正面打ち後手に相半身で受けた魂氣は手刀にならず上丹田に結んで体軸とし、逆半身返し突き近似で入り身転換とする一教運動から一教裏
  • 横面打ちに内転換・同名側の手刀で外に払い・逆半身入り身でそれを矢筈で伸惻から包み、対側で受けの項から側頸を包み入り身落とし
  • 正勝吾勝の瞬間を受けの横面打ちに相半身へ開いて〝弓を気一杯に引っ張ると同じく〟同名側の手を顎に突き出し、払わせて受けの手刀の上腕下面から跳ね上げて脇腹を突きその手で受けの同名側の側頸を包み逆半身入り身投げ
  • 胸取り外転換で呼吸法/襟に触れると同時に異名側の手で取り返して体を外に開き大きく巡らせてさらに外へ伸展して三角法で隅落とし/襟に触れると同時に同名側の手で取り返して体を内に転換してさらに体の変更で腕返し(小手返しの体捌きで)

2024年

4月

21日

天神町道場稽古 合気道開祖の正勝吾勝勝速日が動作のすべてである

  • 杖素振りで後ろ転換、入り身転換・体の変更
  • 杖投げ一教表/裏、三教表/裏:杖尻が体軸に与り、杖先は魂の比礼振りで非軸足先の方向に同期する。開いた腋の下を相半身入り身転換と、潜る動作の違い
  • 杖取り一教表/裏:外転換・入り身(松竹梅の剣近似)・外転換にて体を開き、受けの両手を縦に導いてから両手で気の巡りにより杖先を天から地に巡らす。
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 魂氣を包む陰の陽の手を正勝、対側を腰仙部に結ぶ吾勝(魄気の陰)で受けに与え、母指先を内に巡らせて取らせる片手取りから入り身転換、つまり魄気の陽から180 度転換する内股での軸足交代に非軸足先の継ぎ足で体軸に引き寄せ正勝吾勝に戻る。
  • 非軸足を一歩後ろに置き換えて体の変更は正勝吾勝で魄気の陰(次の動作へ)。魄気の陰からすぐに陽なら前方へ受けを放つ。
  • 魂氣を包む陰の陽の手を正勝、対側を腰仙部に結ぶ吾勝(魄気の陰)で受けに与えて取らせる片手取りから同側の非軸足を内股で軸足交代し、魂氣は鼠蹊上部に密着して魄気に結ぶと後ろの足は畳んで前方に置き換えてすぐ軸足とする。これで一気に体を180度転換して元の半身の正勝吾勝を維持できる(三面に開く)。今や前方の非軸足は外股で同側の陰の陽(小手返しの手)の母指先はその母趾先に合わせて外を指しているが、180度内に巡る軸足交代で後ろ転換すると結局後ろ一回転で半身の転換となる。
  • 片手取り外転換・昇氣(正勝吾勝)・外入り身で勝速日、呼吸法表の技が生まれる。
  • 片手取り陽の陽で外転換から外巡り・入り身で二教とし、開いた受けの腋に転換で水平となった取りの前腕を肘頭から差し入れる。魂氣は側頸に陰の陽で結び、速やかに陽の陽で開き外入り身を反復して呼吸法(入り身転換によるから裏とする)
  • 片側の手で袖取りに対側の足を一歩開いて相半身で袖取り(受けの引き手)側の手を上段に直突きし、これを軸・魄気として襟取りの手を下丹田に抑えて(受けの両手を縦に並べる)軸足交代で外転換とする。対側の手は非軸足側となって取りの頂丹田を超えて項に畳み、すぐ軸足側として同時に下丹田の手を陽の陽で受けの開いた腋を経て天に差し上げ外入り身で、呼吸法。

 *〝魂の気で、自己の身体を自在に使わなければならない〟〝形を出してからではおそいのです〟〝体を通して、形のあるものは魄である〟〝魂が魄を使うのでなければいけない〟〝言ぶれせずに〟正勝吾勝、体捌き(空の気を解脱する)、勝速日(真空の気に結ぶ)で武産合気。

2024年

4月

17日

水曜稽古の記録 静止する合気・吾勝、運動する魂の比礼振り・正勝

  • 剣・杖素振り
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 合気体操
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 単独基本動作:一重身で①振り込み突き②横面打ち、③下段受け流し(相半身外転換想定)、④中段受け流し(相半身外入り身想定)、⑤上段受け流し(一教運動裏)、⑥一教運動表、⑦手刀で一教運動、⑧入り身転換・体の変更、⑨三面に開き体の変更、⑩前方半回転連続、前方一回転、後方回転
  • 呼吸法・片手取り気結び①:陽の陰で下段に与えて陰の陽に巡って魂氣を包み、入り身一足とともに上肢を畳んで掌を開いて受けに見せると取りの前腕伸側は受けの屈側に密着して一直線で縦に並び、同側の足腰・魄気と気結びして体軸とする。受けと一体になって釣り合う。つまり静止する合気、吾勝。
  •    から片手取り呼吸投げ:片手取り気結び①で体軸側は吾勝、非軸足側は正勝。体軸を左右交代する後ろ転換で体軸を解かれた手刀は魂氣の玉を包むように受けの肩に預ける。受けは移動した取りの体軸を中心に後ろに体が開いて落ちる。
  • 片手取り気結び②:陽の陰で下段に与えて陰の陽に巡って魂氣を掌に包み、入り身一足とともに体軸を再確立し、伸展した受けの上肢と一体になって静止する。
  •    から片手取り呼吸投げ:片手取り気結び②で継ぎ足を再度軸足(吾勝)として、結んだ手を陽の陽で空中に円を描いて入り身一足から体側に巡ると呼吸投げ
  •    ②から両手取り呼吸投げ
  • 正面打ち相半身外入り身/逆半身外入り身
  • 片手取り小手返し/変法
  • 片手取りに一歩開いて相半身で〝弓を気一杯に引っ張ると同じに〟同名側の手を面に直突きで伸ばして払わせ、後ろ転換で吾勝にして異名側の手をさらに前方に導き正勝に、吾勝の手は肘を落とすと呼吸投げ/後ろ転換ならず静止する瞬間に直突きの手が弛緩して受けの上腕を跳ね上げ、与えた方の手で側胸突き・受けの項を包んで逆半身外入り身投げ表
  • 胸取りに連続開きで二教裏
  • 横面打ちに外転換から開いて三教変法の二法

2024年

4月

14日

天神町道場稽古 呼吸力とは理論語、一体となって魂の比礼振り

  • 剣素振りで松竹梅の剣、
  • 左相半身で剣合わせ
  • 杖素振りで上段受け流し打ちから八双返し/振り込み突きから八双返し
  • 太刀取り:相半身入り身で正面当て/逆半身入り身で呼吸法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 合気体操
  • 肩取りに異名側の手で手首を跳ね上げ対側の手で上腕を跳ね上げ、手首の位置から側胸当て身に続いて項を包み、対側の魂氣(前腕)を同名側の頬部に当てて入り身投げ表

 *片手取りでは、開いて(体の変更)相半身として〝弓を気一杯に引っ張ると同じに〟(『合気神髄』p67)対側の手は直突き、払わせて下から跳ね上げ、解いた手で側胸を突いてから項を包み引きつけて入り身投げ表、又は入り身落し。

  • 横面打ちに外転換・異名側の手で受けの前腕を陽の陽で制し対側の手は手首を陽の陽で払うように抑え、そのとき手背を受けの手首の下面で滑らせて小指球で接点を残しつつその手首を取り返すと、体側の手で受けの小指球側を三教で取り、八双の構え近似で受けを釣り上げ退かせ、①異名側の手で三教に取り直して裏に導き、俯せにして直ぐ同側の足先を肩の下に差し入れ対側は耳下に差し入れる。受けの肘を異名側の膝内側で固定したまま取りの体軸を受けの頭側に捻ると、受けの手掌は取りの異名側の大腿前面に向かい三教固め。②そのまま後ろに落として仰向けにすると、直ぐ同側の足先を肩の下に差し入れて対側は耳下に差し入れ、三教固め。
  • 襟と袖の両手取りに袖側の足腰を開いて陽の陰で正面当て、対側の手で襟を取る受けの肘を陰の陽の手で上から畳み、受けの両手を縦に並べて開いた方の腋に同名側の肩を捻り入れ、天の手は頂丹田から項へ陰に畳んで下ろすと体軸側として両手を揃えて陽の陽で掲げると同時に外入り身で呼吸法。

  *襟側の足腰を開くと逆半身外入り身、袖側では相半身内入り身となる。

  • 片手取り呼吸法:呼吸とともに気結びを成し、受けと体軸が一体となって釣り合う瞬間に〝空の気を解脱して〟(同p67)〝身の軽さを得る〟(同p105)から〝真空の気に結べば〟(同p67)つまり〝自在に動くこと〟(同p105)ができて〝技が出ます〟(同p67)。                          呼吸力とは技が生まれる仕事量に対する理論語であり、その養成は気結びの習熟に他ならない。緊張伸展ではなく弛緩屈曲で受けの魂氣・母指先の方向を体軸に与る取りの魂氣・前腕長軸に一致させることである。開祖はこれを〝吾勝〟と抽象化した。 相手の手と自身の〝手、足、腰の心よりの一致は、心身に最も大切なことである〟(同p98)。あとは転換して体軸を交代させる。このとき〝心の持ちようが問題となってきます〟(同p67)。結んだ部分は非軸足側となって空に浮き、受けの圧迫の半分は空間に放たれる。〝正勝〟である。                  呼吸力の養成とは互いに拮抗する観察語での力を養うわけではない。呼吸力が理論語であることを開祖は〝魂の比礼振りが起こる〟(同p70,149)という表現でそのことを示唆しているようだ。                       〝武は科学せる技である〟(同p79)〝我々は精神科学の実在である。自己の肉体は、物だから魄である。それはだめだ。魄力はいきづまるからである。つまっているからである〟〝魂の気で、自己の身体を自在に使わなければならない〟(同p18

 *参考:「京都大学理学研究科・理学部 大学生活 教育プログラム  サイコム 理論語と観察語」

    

2024年

4月

10日

水曜稽古の記録 魂の比礼振り、形のない学び

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:一重身で①二教の手②振り込み突き③横面打ち、下段受け流し(相半身外転換想定)、中段受け流し(相半身外入り身想定)、上段受け流し(一教運動裏)、一教運動表、手刀で一教運動、入り身転換・体の変更、三面に開き体の変更、前方半回転連続、前方一回転、後方回転
  • 坐技相対基本動作片手取り呼吸法:鳥船ホーで魂氣の珠を包んで与え陽の陰で取らせて①陰の陽に巡ると受けの手が緊張伸展するから母指先の反りに合わせて陽の陽で空間に発する。受けが緊張伸展するから技が生まれる②陽の陽で開くと受けの手が陽でも陰でもないなら取りは陽の陰に巡って受けの真中へ発する。受けが弛緩なら取りが緊張伸展して技が生まれる。
  • 立ち技相対基本動作片手取り呼吸法:鳥船ホーで魂氣の珠を包んで与え陽の陽で取らせて外に巡って二教の手で取りの上丹田に結ぶと受けの開いた腋に異名側の背を着け取りの陽の陽の手を受けの真中に発して呼吸法表

 『合気神髄』より

p50〝合気道には形はありません〟〝禊に基づいてやるのです〟

p51〝形のない世界で和合しなければだめです〟〝形を出してからではおそいのです〟

p17〝合気道は形はない。形はなく、すべて魂の学びである〟

p1516〝合気道は相手が向かわない前に、こちらでその心を自己の自由にする自己の中に吸収してしまう〟〝世界を一目に見るのである。今日ではまだ殆んどの人が出来てないようだ。私も出来ていない〟

  •  胸取りに腋を閉じて外転換と同時に異名側の手掌を開いて受けの上腕下端に当てて受けの前方に押し出し、対側の手で受けの肘とともに同側の頬を払う、入り身投げ表
  • 肩取りに受けの伸びた腕を異名側の手で下から上に跳ね上げ対側の手で受けの側胸を突き、その手を受けの上腕の下から陽で気結びして抑えると、跳ね上げた手で受けの項を包み入り身投げ(落し)表
  • 肩取りに受けの伸びた腕を異名側の手で下から上に跳ね上げ手首を取り、外に開いて対側の手で受けの小指球側から三教に取り八双の構近似で後方へ導き、仰臥位に落とすと三教の手と同側の足先を受けの同名側の肩の下に差し入れ対側を受けの耳の下に置き、両下肢で受けの腕を固定して固め
  • 肩取り面打ちに入り身転換・体の変更で肩に置いた受けの腋を相半身外入り身・前方半回転で膝を着くと呼吸投げ

2024年

4月

08日

合気道でのいわゆる脱力とは

開祖植芝盛平の語録『合気神髄』に、「脱力」という言葉は見つからない。

 

 ところで、〝正勝吾勝〟と〝勝速日〟の間には〝空の気を解脱して真空の気に結ぶ〟という動作があるものと読み解ける。

 すなわち、体軸側の手は軸足交代によって〝魂の比礼振りが起こる〟ということになる。つまり体軸から解かれて〝神変なる身の軽さを得る〟〝これは自然の法則である〟と説明している。また、〝心の持ちようが問題となってきます〟と、付け加えている。

 

そして〝勝速日の基、左右一つに業の実を生み出します〟と。

これは、はじめの軸足・魄気との結びが解かれた〝魂の気で、自己の身体を自在に使わなければならない〟。対側の手と結んで移動した体軸を成すところの〝魄が下になり、(比礼振りの起こった)魂が上、表になる〟

〝合気道がこの世に立派な魂の花を咲かせ、魂の実を結ぶのである〟

 

〝吾勝〟が右と左で体軸を交代させる間に〝正勝〟も左右交代して魂氣が自由になる瞬間を〝比礼振りが起こる〟と表現し、この〝身の軽さ〟で〝真空の気(空気)に結べば技が出ます〟ということだ。そこで、相手の芯を通り抜けた魂氣つまり手が開祖自身に巡った〝勝速日〟の姿を目の当たりにした人は、「脱力」と受け止めたのであろう。                 

                        *括弧内は筆者注記

気の置きどころのタイトル中、15. 合気道の「脱力」とは 2024/3/26より。

2024年

4月

03日

水曜稽古の記録 魂の比礼振りが対側の非軸足と同期する入り身投げ表

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 相対基本動作:①突きに逆半身直突きで入り身一足、②突きに相半身横切りで軸を作って外巡りで払うと同時に内転換(受けの外へ)

 *内転換は取りの腹側に非軸足を置き換える、外転換は背側に非軸足を置き換える相半身の時は前者が受けに対して外転換、後者は内転換となる。相対動作の時は受けに対する内外で表現し、単独動作においては自身の腹/背側を内/外と表すのが合理的か?

  • 相対基本動作③横面打ちに相半身振り込み突きで入り身から内転換と同時に外巡りで受けの手刀を抑え、矢筈で手首を手背側から掴み陽の陽で差し出し、受けを取りの腹側へ導き、入り身にて対側の手で受けの項から同名側の頸部を包み、内転換で入り身落とし
  • 諸手取り/片手取りを陽の陰で取らせて陽の陽に返し、同名側の手を突き出して受けの手首を取り、対側の手を外して鏡返し
  • 陽の陽の手を上から抑えようと交差取りに二教の手で外へ内転換で外し対側の手で手首を取って取りの手首で小手返し
  • 交差取りに外巡りで逆半身に開いて対側の手で直突きから受けの異名側の手首を取って相半身に開いて小手返し
  • 片手取りを取らさず外転換・外巡りで払って矢筈で取り返し陽の陽で掲げると受けを腹側に導き、体側の手で同名側の肩を引きつけ体の変更で入り身落とし
  • 交差取りを陽の陽で取らせて陽の陰に巡って矢筈で取り返し、後ろ転換で対側の手を受けの項に当てて包み・体の変更で入り身落とし
  • 正面打ちに陽の陽で相合わせて軸とし、逆半身返し突きの入り身で同名側の受けの頸を項側から包み、結んだ陽の陽の魂氣は一足の継ぎ足で受けの異名側襟に沿って前腕屈側を密着させて陰の陰で吾勝の体軸側とする。魂の比礼振りで受けの異名側頸部に響かせて勝速日、入り身投げ表の呼吸法。うっちゃりの機序。
  • 横面打ち四方投げに取りに結ばれた体軸を体の変更で対側に交代して四方投げに返す/四方投げへ後ろ転換の瞬間取りの後ろ襟が眼前に来てこれを受けが体側の手で引きつけ、手刀は取りの頭頂から顔面を拭うように下ろし入り身投げに返す。

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