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合気道の「呼吸法」は植芝吉祥丸道主が著書『合氣道』(光和堂)において提唱された、「呼吸力養成法」である。開祖のいわゆる〝魄阿吽の理念力〟であろう。
それは、呼吸とともに気結びをなす動作そのものと思われる。
気結びとは魂気・手が接点から線、面、空間へと相手の中に入っていく動作である、と言えよう。掌には魂気の珠が包まれており、結んで吸気で拡げると同時に空気中へ広がると思うことにする。
植芝守央三代道主は、力を抜く動作ではなく「抜けた」動作である、と著書『合気道 稽古とこころ』のなかで教示されている。
気結びによって相手の迫力と釣り合っている自身の、魂気と魄気の結びで出来た体軸が、対側の魄気に移った瞬間、体軸から解脱したその魂気・手には〝身の軽さを得る〟のだ。
とはいえ、受けの手を上げるのではなく手根関節の連続動作によって、上がるのである。つまり、硬直した手刀を振りかぶって上げるのではなく、関節と軟部組織の連続動作によって上がると、振りかぶった手刀ができているのだ。